大学2年の火丸颯(ひのまるそう)さんによる、ベナンホームステイの体験記になります!
AYINAスタッフより
前編と後編でお届けしております!今回は後編です!
【目次】
✓なぜ今回参加しようと思ったのか。
✓「衝撃!」~ホームステイ編~
~後編~
✓「衝撃!」~アクティビティ編~
✓感じたこと
✓行って良かった3つの理由
基本的には、AYINAの現地のコーディネーターさんと内藤さんと
ベナン人参加者と日本人参加者で日中、行動を共にしました。
目次
「衝撃!」~アクティビティ編~
アフリカのベネチアと呼ばれる水上都市に行きました。
映画の世界です。アフリカって水のイメージがあまりなかったので、なおさら衝撃でした。
水上マーケットの様子。学校も病院も水上にある。
奴隷貿易から逃れてきた人たちがつくった都市。
ここからは、少しショッキングな話にはなりますが、一緒に行動して、そのすごく仲良くなったベナン人の彼がいて、
↑本当に心から良い人だと思った。
彼が運営している教育系のNPOを訪問して、
そのあと、すぐ近くの彼が育った場所を案内してもらいました。
こんな感じです。
彼の育った場所は、いわゆるスラム街です。
そこから死ぬほど努力して勉強して、ビジネスをして、困難を乗り越えてきて、成功をつかんだからこそ、彼の育った環境で似たような境遇の子供たちを教育によって救いたい。という思いで彼はやっていました。
でも理想と現実のギャップもあって…
彼は初めて人前で涙を流して語ってくれました。
子供たちは、自分たちの名前を読み書きするのも困難で…
こういうスラム街を生で見たのは初めてで、
しかも全く予期していなかったので、、
まさかこんなに明るくて賢明な彼が、わずか5年前まで住んでいたというのだから、
言葉を失ったし、いろいろと考えさせられました。
JICAの日本人の助産師の方に会って、現場を見せてもらったりしたので、医療、乳児、出産のリアルも垣間見れました。世界って綺麗事じゃ片付けられません。
サラッと彼女が言ったことが、マジか。みたいな。ことが多かったです。僕の特徴として、気になったことは、ひたすら質問する。という傾向があるので、、彼女ともたくさん話しました。
赤ちゃんの体重を測る様子(ちなみにここの家庭は、一夫多妻制で、ブードゥー教信仰が強かった。だから現代医療に対する考え方も一筋縄ではいかない。)
孤児院に行った時も、院長へのインタビューをして、1時間の予定が、僕がひたすら質問をした結果2.5時間に延びてしまいましたが、彼らの特徴として、何一つ嫌がらずむしろ進んで、めちゃんこ丁寧に説明してくれます。
アボメイの王宮という世界遺産のガイドさんは、一つ一つの展示物を詳しく説明しすぎて、ツアー参加者2人が貧血になりました笑
彼らのそういうところも大好きでした。
互いに自国のプレゼンをしあったりもしました。
感じたこと
宗教、政治、恋愛、家族、貧困、教育、セクシャリティ、NPO、NGO、価値観…
この辺は全部ベナン人と話したし、実際に体感しました。
あとは「アフリカ」と一括りにされることについてどう思ってるのかとか。例えば日本だと、アジア人と片付けられると、いや待てよ。ってなりますよね。でもこっちの人はどうなんだろうー。とか、交通事情とか。生まれて初めてのバイクがアフリカという…
ぎゅうぎゅうづめのローカルバスにも乗ってみたし、結構日本だとマジでありえないことが目の前で起こりまくります。そういうのもリアルに経験しました。
ベナンから飛び立った飛行機の中で書いた「火丸メモ」があるのですが、
それが一番感想に近いかなと思います。
2週間ベナンに滞在し、アフリカをあとにした今、
僕が最初に覚えた感情。それは、
またしても「わからない」という感情だった。
たくさんの人と話したし、ノートもとったし、
色んな経験もした。
でも、結局、よくわからなかったのだ。
自分が何をすべきか。アフリカとは何か。ベナンとは何か。
貧困とは、教育とは、幸せとは、お金とは、国家とは、
政治とは、愛とは、家族とは、宗教とは、この世界とは…
何なのか。結論は出なかった。
考えれば考えるほど、話せば話すほど、
何が正解なのか、わからなくなる。
でも、ひとつだけ、こうじゃないかなぁ。って
思ったことがある。
それは一言でいうと「偏見や先入観」がたくさんの壁を作り出しているということだ。
ここには、書ききれないので、
詳しく知りたい人は僕のnoteを読んでくれるとありがたいです。
https://note.mu/hinoso2000/n/n533bf96c1b10
行って良かった3つの理由
✓本当に深く強く繋がれた参加者同士
日中共に行動し、スタディツアー中は明け方までずっと話し込んで、たくさんの打ち明け話をしたり、涙を流したり。本当に家族みたいな存在に近かったです。本当にこの世界で出逢えてよかったなと心から思いました。
✓やっぱり行ってみないとわからないことだらけ
やっぱり文章で伝えるには限界はあって、実際に行って肌で感じないとわからないことはたくさんあります。そしてその言語化できない部分が一生自分の支えになったりすると思うのです。
✓何かが必ず変わる
アフリカのベナンに行って、自分が何も変わらなかったら、それは前世がベナン人としか考えられません。いや、仮にそうだとしても変わるはずです。世界における日本という国。自分にとってのアフリカ。人生観、世界観。
自分の見ていたものがいかに小さかったかを改めて僕は痛感させられました。
すぐには実感できなくても、一生モノの原体験にあることは間違いない。そう感じました。
というわけで、僕にとっての初アフリカは、かけがえのない経験となりました。
是非、一度行ってみることをお勧めします!!
火丸颯