Jambo!(こんにちは)
タンザニア、ザンジバル滞在中のみさとです。
アフリカ渡航前に、
Twitterでアフリカで活躍する面白そうな人を
ひたすらフォローしていたのですが、
同大学で面白そうな人を見つけちゃったんです!
それがまさきくんでした笑
今回はそんなまさきくんにインタビューさせてもらう機会をいただきました。
「アフリカ」「ドローン」「大学生」
もうこれだけでワクワクするのですが、
「これからアフリカで活躍しそうな若者ってどんな人なの?」
そんな疑問をちょっとでもクリアにできればいいなと、
まさきくんにじっくりお話を聴いていこうと思います。
阿部 将貴さんについて
慶應義塾大学SFC3年在学中。
高校2年次に西アフリカ、
ベナン共和国に滞在したことがきっかけで、
国際協力へ関心を持つ。
翌年、ゾマホン・スルーレレ氏がCEOを務める
Africa Network Limited社でのインターンシップのため、ベナンを再訪。
その際の滞在でアフリカにおけるテクノロジーの可能性に感銘を受ける。
SFC進学後は、専門分野をドローンに決め、
大学1年次から研究会に所属し、
活用から応用まで幅広い知識を1年にわたって習得。
現在、トビタテ留学8期生として、
アフリカビジネスとドローンの利活用を学びに
3度目のベナン共和国へ渡航中。
アフリカに行ったのは、とにかく海外に行ってみたかったから
早速ですが、高校時代のお話から聞いていこうと思います。高校生の時は国際問題をディスカッションする学生団体のメンバーだったんですよね!なかなか難しそうなんですけど(笑)興味をもったきっかけってなんですか?
高校で帰宅部で、やることがなくて暇だったのが最大の動機です笑 Facebook始めたばっかりで、たまたま運営を募集していたんですよね。当時はアフリカとか国際協力とか、全然興味ありませんでした。
そこからゾマホンさん(弊団体代表ゾマホン・スルーレレ)と出会ってアフリカに行くことになったと思うんですけど、ゾマホンさんやアフリカの何に惹かれてアフリカまで行ってみようと思ったんですか?
アフリカへ惹かれた的なのはあまりなくて、(笑) 当時一度も海外に行ったことなかったんです。ずっとチャンスがあればどこでも良いから行きたいって思ってました。ベナンに行った直接のきっかけは、運営メンバーの先輩がアフリカにすごく興味を持っていて、イベントの講演者としてお呼びしたゾマホンさんに「ベナン連れてってください!」って直談判したらしいんですよね。ゾマホンさんは快諾してくれて「何人か行きたい人集めて!」と。その先輩から「行かない?」と誘われて行ったのがはじまりです。(笑)
意外にも結構軽い!笑
ノリで行っちゃった感ありますね笑
そうですね。ノリを結構大切にしてたりします。笑
真面目な話、僕はノリを勢いと場の流れのことだと思っているんですけど、本当に逃したらもう二度とないチャンスだったりすることもあるじゃないですか。チャンスはなるべく逃したくないなって当時は思ってました。
初海外が西アフリカ・ベナン!
ベナンは初海外だったんですよね!渡航前のベナンの印象はどうでしたか?
自分でほぼなにも調べずに内藤さんとゾマホンさんについて行ったので、印象という印象は正直なかったです。アフリカの国の1つなんだろうな...くらいでした。
え〜〜そうなんですか!!それでアフリカ行っちゃうのすごい笑笑さすがに行く前に不安はありましたよね?
治安は良い国と聞いていたのであまり不安はありませんでした。一方で病気などの衛生面ですが、2015年当時はエボラ出血熱が西アフリカで大流行していました。
それは怖いですね、、日本でもだいぶ話題になりましたもんね。
多少不安はありましたが、調べるとベナンでは感染が確認されていなかったので大丈夫だなと思ってました。予防接種もしっかり受けたのでできることは全てやったし、現地までは学生団体の先輩たちと内藤さんと一緒だし、かなり恵まれた環境だったのでほぼなかったです。
治安や衛生面は問題なかったんですね!
ご両親はベナンに行くと行った時、なにかおっしゃってました??
まだ高校生の息子さんがいきなりアフリカ行くなんて言ったら発狂しちゃいそう笑
ある日突然僕がアフリカとか言い出したので、「は?」みたいなリアクションはあった気がします。でもそのあとに内藤さんとゾマホンさんに直接会って話してもらったので、両親の不安はそこで払拭されたんじゃないかなって思ってます。
初アフリカで驚いたのは、シャワーからお湯が出なかったこと
きっと驚きしかないと思うんですけど、ベナンに行って1番驚いたことは何ですか?
家のシャワーからお湯が出なかったことです。笑 ベナンに着いた初日にシャワー浴びようと思って、シャワールームに入ってみたら蛇口が一つしかないんです。そのときの僕は蛇口が二つついていて、お湯と水が出るのを「シャワー」っていうと思ってたんです。
でも蛇口が1つでもお湯がでるとまだ思っていて、ホストファザーに「これどうやって使うの?」って聞いてましたね。笑
そうですね。そもそも気温30度湿度90%の高温超多湿な環境のベナンでは「シャワー=水」という概念なので。笑 一部の高級ホテルを除いて給湯器つきのシャワーはないと思います。協力隊の方などは一年に数回の朝晩の本当に肌寒いときだけお湯沸かしてバケツで浴びてるみたいですね。
あ、ノーマルが水風呂なんですね!
そんだけ蒸し暑かったらむしろ水風呂の方が気持ち良さそうですね笑
気持ち良い日もありますし、もちろん寒い日もありますよ笑
日本に帰って蛇口からお湯がでるときは毎回テンション上がってますね。笑
「17歳にもなって井戸水の汲み方知らないの?」
滞在は現地の家族にホームステイだったんですよね!一緒に暮らしてみてどうでした?
現地のひとの暮らしぶりを知るには一番でした。毎朝子どもたちが庭や家の前の掃き掃除をするのはあたりまえなことや、あまり家族全員でご飯食べないことなど、文化面を知るにはとても良い機会でした。
あれ家族全員でご飯食べないというのは、シェリーココの莉穂さんからも聞いた気が、、これはベナンのノーマルなんですかね笑
逆にホームステイ先の家がまさきくんと暮らしてみて、驚いていたことはありますか?
そういえば!17歳にもなって、井戸水の汲み方がわからないことは驚かれましたね。(笑) わかるわけないだろ!みたいにツッコんだのを覚えています。
いやいやいや笑
汲まないから笑笑
お互いにカルチャーショックはあったんですね
なんか微笑ましいです!
外から日本を見れるようになった
ベナンでの2週間滞在を通して、自分自身の心境の変化とか成長はどんなものがありましたか?
それまで日本を外からみたことがなかったのですが、「日本って恵まれてる環境だなぁ〜」と感じました。例えば、日本では一般的な高校がベナン人にとっては絶対にありえないくらい充実した学習環境なんだなとか、日本での自分と比べることが多くなりましたね。そういう物の見方をしていたら、結果的に成績上がりました。笑
なるほど!今まで当たり前に受けていたものがありがたく感じるようになりますね。
逆にベナンのこの文化や習慣を取り入れたら日本の生活もっと面白くなるのに!とかあったりします??
金曜日の午後ですね。日本だと「今日を乗り切れば週末だ!」的なテンションで学校でも会社でもラストスパートで頑張ると思うんですけど、ベナン人にとっての金曜日の午後は「ほぼ土曜日」です。会社だったらパソコンは開きつつも仕事そっちのけで友だちや家族と電話したり、Youtubeみたり、日曜日のサッカー大会の作戦会議してたり。学校だったら先生が週末の予定について雑談したりすることもあるんです。
そんな感じで金曜午後は「ゆるめの平日」みたいで好きですね。平日と休日の切り替わりにグラデーションがあるというのがが日本でもできたら良いな〜なんて個人的に思っています。
その時間帯が同僚との他愛もないコミュニケーションとる時間帯にもなってたりします。日本人と比べるとベナン人はプライベートな問題で人間関係を複雑にすることが少ない気がします。100%仕事でもないし、100%休日でもないこの特別な時間帯がその人間関係を円滑にする要素だったりするのかなと感じています。
なかなか仕事中だけでは、同僚と仲良くなるのは難しいので、そういった時間があると、普段の仕事でのコミュニケーションも円滑になりそうですね!
個性的なメンバーが集まるドローンの研究会
次に大学入学後について聞いて行きたいと思います。1年生からドローンのゼミに入っているんですよね!ドローンって大学内で飛ばしてるのたまに見かけたりするんですけど、飛ばすの難しいんですか?(無知でごめんなさい笑)
機体や操作方法によって難しさは変わってきます。クルマと同じで、乗りやすい乗用車からレース用のF1があるように、ドローンもいろいろな種類があります。加えて、自分で操縦するものもあればプログラム組んでボタン一つで離陸から着陸までやってくれるのもあるので、難しいものもあるしそうでないものもあるって感じでしょうか。
そうなんですね!ドローンを大学内で学べるってまだ日本ではかなり珍しいと思うんですけど、ゼミ内はどんな人が多いんですか??
教授も含め、一人一人キャラが本当に濃いです。日本トップクラスのドローンレーサーもいれば、ひたすら機体を開発する人もいるし、離島や海外でドローン飛ばすひともいるし。魅力が全員異なっていて、研究室はドローン人材が集まる遊園地みたいです。ほんと。
一口にドローンと言っても活用の仕方はたくさんあるんですね!
そうですね、たくさんあります。ドローンはただのツールですから。笑
生徒と教師はナナメの関係だった
続いて、今回の1年間のベナン滞在について聞いていこうと思います!現地の大学に3ヶ月通っていたとのことですが、日本の大学生と比べてベナンの大学生はどんなところに違いがありましたか?
毎日文化祭なのかってくらいクラスメイトのテンションが高いし、ノリがよかったです。ベナンには冗談好きなひとが多いんですけど、教員のひとたちも生徒たちも授業中でも冗談言い合っては笑ってましたね。
素敵ですね!!毎日の授業楽しそう!生徒と先生の距離も日本より近そうですね!
日本より近いですね。「上下関係」って言うように日本だと先生と生徒ってタテの関係だと思うんですけど、僕が通ってた大学はナナメの関係で、教えこむというよりは学ぶ生徒たちの引き立て役でいてくれた先生が多かったです。
その関係素敵ですね!!
自分から学ぶ意欲もその方が生まれそうですね!
そうですね。ただ一方で、教員によってやり方ややる気もぜんぜん違うこともあります。「今日は自習で終わり!」とかそもそも先生来ないとかもあるので、もちろん全員が全員そんな素敵な先生たちではないですよ!笑
アフリカを将来活躍の舞台に据える若者同士のシェアハウス、アフリバ邸を企画中!
最後に、今後について聞いていきたいと思います。帰国してから早速、アフリバ邸を始めるんですよね!どんなシェアハウスを作りたいんですか?
『アフリカ好き』という共通点や『将来アフリカで働きたい』という志を同じくする仲間が暮らす、アフリカをコンセプトにしたリバ邸です。アフリカを将来の活躍の舞台に据える若者同士が、お互いを応援したくなるような、できることがあれば協力したくなるようなコラボレーションが生まれる場にしたいと思っています。
*リバ邸とは
①全国にあるリバ邸と情報共有し、独自のネットワークを有する点、
②リバ邸の入居者は参加 者であり、コミュニティーを盛り上げる主催者でもある点、
③出会いやきっかけを生むための非日常的なもので ある点が異なる、新しい形のシェアハウス。
うわあ素敵すぎる!!メンターの方々もすごく豪華ですよね!!
私も行きたいいい!!笑笑
ぜひ遊びに来てください!住人も募集中ですし、準住人という月に数回利用できるノマドプランも作ります。加えて、アフリバ邸のコミュニティーを活用してイベントに来たりイベントを開催するサポーター という関わりかたもあります。アフリカが好きで関心があって、交流を楽しみたいひとがやりたいものを否定しない空間がアフリバ邸コミュニティーです。
うわああ行きます!!!!
準住人って面白い!家はあって住人までは無理だけど...って人でも気軽に参加できますね!アフリカに興味あってアフリカ界隈の人と交流したい人が何かしらの形で関われるのはとても魅力的です!!
アフリバ邸の情報はこちら
専門性を磨く1年にしたい
最後の最後に(笑)今後の目標について聞きたいと思います!アフリカ×テクノロジーで今後、挑戦したいことは何ですか?
なにも決まってないです。が、ドローンやVR、3Dプリンターなどが使えるFabカフェみたいなのをアフリカ各国に作ったら面白そうだなとは思っています。どうやってやるとかは全然考えられてないんですけどね。笑
最先端のテクノロジーをアフリカで使って行くのワクワクしますね!!
大学卒業後どうなりたいとか目標はありますか?
なにも決まってないです。笑 そもそもこれからの大学生活をどうするかすらも決めてなくて... 日本人がまだ少ないフランス語圏アフリカには関わりつづけたいとは思ってますけど、それをどうやってやるとか、どうしたいとか、どんな立場でみたいなのはなにも絞れてないです...
ただ、ひとつわかっているのは僕にはまだまだ専門性が足りないということです。アフリカや国際協力への専門性もそうですし、ビジネス的な専門性、そしてドローンへの専門性もまだまだ足りません。帰国後から1年間は数ある分野の中からなにかもっと専門性を見つける1年にしたいと思っています。
まとめ
年下にもかかわらず、
大学入学後直後から専門分野を身につけ、
バリバリに動き続けいているまさきくん、
お話を聞いて、ますます尊敬しました!
間違いなく、アフリカを舞台に将来活躍していく日本人ですね。
ちなみにAYINAでは、
まさきくんがドローンを飛ばしている
ベナンという国でホームステイツアーを開催しています。
日本ではなかなか耳にしないベナン!
そんな国でホームステイしたら
生のアフリカにとことん浸かれますね;)こちらもぜひ興味あれば見てみてください。
まさきくん、貴重なお話を伺わせてもらい、ありがとうございました!!