ケニア ケニアインターン体験記 土屋みなみ

初めての農家さんへの訪問調査!ケニアで工学研究インターンシップ~アフリカ×ICTの可能性を探しに~

Mambo(シェンという言葉でこんにちは、やあという意味です)

2月から4月までの3ヶ月間、

ケニア・ナイロビにある農業・家畜に関する国家研究機関KALRO
(Kenya Agriculture & Livestock Research Organization)

にてインターンシップ中の、

AYINA東北支部長土屋みなみです

 

あまりインターンシップの内容をお伝えしていないことに気付いたので、

今回は真面目に書こうと思います笑

まずは以下の図に、

私が見学させていただいているプロジェクトの一つの全体図を簡単に表しておきます

今回の出張は農家さんへの訪問調査

今回の出張は、冒頭で示したプロジェクトの中でも

下のようにオレンジ枠に囲まれた部分に関する内容です

 

ゆくゆくは気象情報や農家さんの収穫量を基にしたアドバイスを

携帯電話のショートメッセージ等で送るため、

今回は実際に農家さんのもとを訪れお話ししながら、

スマホ経由でインターネット上に情報をストックすることが目的

 

とはいえまだアンケートもシステムも試作段階なので、

今回は予備実験のような位置づけです

 

農家さんからのフィードバックを受け、

一緒により良いものを作っていけるようにとの意図も込められています

正直私が貢献できることはないのですが(笑)、

上司が勧めて連れて行ってくれるのと田舎が好きなのと、

実際の農家さんの状況を見ることが出来るなんて貴重な体験だと思ったのとで、

喜んで同行させていただくことにしました

 

因みに今回行ったのは、隣の県です

また、インターンホスト以外にも

プロジェクトをコーディネートしている機関の人や他の政府機関の人も一緒でした

 

突然決まった出張

木曜日に出発すると思っていた出張ですが、

火曜日の夜電話が入り

「明日水曜日の朝11:00にドライバーが迎えに来るから」と上司。

 

インターンホストは何台か出張用等の車を所有しており、

ドライバーさんが連れて行ってくださるのです…!

お抱え運転手付きなんて…!!

 

こんなこともあろうかと、

インターンホストのゲストハウスに泊まっておいて

いつでも出発できる準備はしておいたので

その時は何も感じなかったのですが、

よく考えたら出張日変わってるし前日に連絡がくるとは…笑

フレキシブルということにしておきましょう!

 

出発日当日。

10時にドライバーから電話が入りました

「今別件でシティにいるんだ。戻ったら連絡するね」

こっちに来てから待つのは慣れっこになったので、

出張に備えて体力を温存しようとゲストハウスのベッドで休んでいたら…

わたくし、寝ておったようです…

気づいたら13:00

 

ここで動じないのが私のケニアンスピリット

「お腹空いたからとりあえずカフェテリアでお昼食べよう」

と、ルンルン部屋を出たのです笑 我ながら恐るべし…

更に、お腹がいっぱいになったので食休みも兼ねてまた休憩笑

この日のお昼ご飯はこちら チャパティ♪、茹でキャベツ、牛肉と野菜の煮込み

 

ここでさすがにドライバーに連絡

3回電話をかけたものの出ず、

試しに同伴してくれる上司に電話して相談してみました

 

すると上司

「まぁ待とう」 

 

「なるほど!オッケ!」

と妙に納得した私はそのまま待ち…

遂にドライバーから電話が!

「元気か?(元気かじゃねぇわ!と心のなかでツッコむ私笑)着いたよ」 

こうして無事に出発したのが16時でした

ポレポレ~(ゆっくりゆっくり)

 

想像に難くないと思いますが、

この日は着いただけで終了。

明日からの訪問に備えますZzz

 

まずはその地域のお偉いさまの元へ

今回は1日分の様子を紹介しますね

 

まずは地域(日本でいうと市にあたるのか、

よく分からないのでこう呼ぶことにします)のお偉いさまの元へ

ケニアに来てからだんだん時計を見なくなってきているので定かではないのですが、

ここまで来るだけでも数時間かかっている気がします

お偉いさまにプロジェクト概要と今回の訪問目的を伝えているところ

覚えたてのスワヒリ語で「写真撮りたいです」と伝えたらオッケーを頂戴しました

 

なんと!お偉いさんが綺麗なお姉さんです…!

私がこの2日で訪れた中、

お偉いさんが女性だったのはこの地域だけでしたが、

それにしても勝手におじいさんを想像していたので良い意味で想定外…!

 

次は実際に農家さんのところへ向かいます

 

がっちり稼いでいる農家組合さんだった…!

この日訪れたのは、マンゴーをメインとし果物を主に扱っている農家さんの組合

ここでもプロジェクト概要と今回の訪問目的を説明します

ちなみにこっちのマンゴーが大好きで

シーズン中は毎朝食べている私はマンゴーと聞いてテンションが上がりました

現地の農家さん相手だからかスワヒリ語メインで会話が進み、

ほぼチンプンカンプンだったのですが、

聞き取れた英語の数字等を基にあとで上司にかいつまんで確認したところ、

ここの組合さんのすごさが明らかに!

 

・ドバイに438,000Ksh(≒43万8千円)輸出している
(年間か月間かは分かりませんでした…あしからず)

・国内での売り上げはそれ以上

・銀行へのストックは1,500,000Ksh(≒150万円)

 

もちろん地域や農家さんによって状況は異なりますが、

それにしてもこんなに元気な農家さんがあるとは、

正直驚きです 恐るべしケニアの農業!

 

実際に農場へお邪魔

ここからは2グループに分かれ、

スマホ経由でインターネット上に情報をストックするべく、

いくつかの農場へ向かいます

今回私たちのグループは、マンゴー農場をはしごしました!

マンゴーがいっぱい…♪ 実がなると、こんなに地面に近いところまでしなるんですね!

収穫量や農場の広さ等ヒアリングしながらスマホに情報を入力します

また、意見交換したり農場の様子・土壌等を実際に見たりすることも大切な調査の一つのようです

前の写真のおばあさんは調査後袋一杯にマンゴーを下さり、

更にめっちゃマンゴー好きなの!

と騒いだ私に、同行した上司たちは一番大きいマンゴーをくれました

 

農場間の移動中、車は収容人数を遥かにオーバーし詰め詰めに笑

ただ、そのおかげかこのおばあさんと、

言葉はあまり通じないのにほぼ一瞬で仲良くなることができました

 

私が「そのカンガ(おばあさんが腰に巻いている布です)いいね!」

と車中で言ったら、

なんと別れるときにその場で取り去って私に下さったのです…

 

数時間も一緒にいなかったのに、

見ず知らずの日本人に

ご自分が身に着けていたカンガをくださったその温かさに、

じーんときました

農家さん、上司たち…人のあたたかさに改めて触れたひとときでした

 

今回学んだこと・気づいたこと

4つ挙げておきます

 

1.農業と工学という違いはあっても、目指すシステムの形は今回のプロジェクトも私の研究も同じということ

私の研究の流れは被験者(人)に実験をお願いしてデータを採取し、

それを基に今後を予測して、システムユーザーにフィードバックを送るというものです。

これは正に冒頭で示した図と同じでは?!ということに気が付きました

対象が違い、データが異なるのでそこの解析や予測が一番難しく、相違点が生じる所なのですが…

 

2.私はやはり田舎が好きということ 

自然がいっぱいで渋滞もなくて、車窓を見ていて飽きません

トイレと移動のしんどさ以外はやっぱり田舎が良いなと感じました笑

 

3.私は現場で人に会うのが好きということ 

気づいた時から人と関わるのが好きでした

日本の研究室では椅子に長時間座るのが苦手で、

姿勢を変えて落ち着きなく生活しています笑

勘づいてはいたけれど、今回実際農家さんとお会いして現場をみて、

私は例えば制度を作るとかシステムを作る側になったとしても、

できるだけ実際に使っている人の話と会ったり話を聞いたりしたいのだろうなぁと再認識しました

 

4.実際に足を運んで農家さんと話して、目で農場を見ることはやはり必要 

今回の訪問調査にあたり、

「実際に行く必要はあるのだろうか」

「農家さんが自分でスマホに入力すればいいのではないか」

等々敢えて自問自答していました。

しかし、実際に行ってみて農家さんと

私たち含めた政府側の人間が実際に議論を交わしているところを見たり、

農家さんによって携帯はあるけれどもスマホは持っていないことが分かったり、

はたまた農家さん本人よりも調査員の方が一目で敷地の面積が分かったり…

といったことから、

やはり現地にいくことは必要なんだと感じました

 

自身で体験することの大切さ

というキーワードは

AYINAがアフリカホームステイを提供している理由と同じだなぁとも

 

農家さん訪問やインターン内容のレポートは今後も続く…かも?!

それでは今回はこれにてKwaheri(クワヘリ:さようなら)

 

 

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