『The Lives of Africans in Japan(在日アフリカンの人生)』この企画では、日本に約16,000人いるといわれている在日アフリカンの方にフォーカスし、その方の魅力、出身国のリアルなお話、実際に日本に住んでみての感想などを教えていただきます。
インタビュー担当はAYINAメンバーのBrandyがお送りします。
今回のゲストは、ルワンダ出身のサミュエルさんです!
あしなが育英会の留学生として日本の医療を学ぶため、東海大学へ進学し、現在3年生。
2020年にNGO YAMを設立し、マラリア撲滅に向けて、日本とルワンダで活動中です。
なぜ日本で学ばれているのか、YAMの活動、これからのビジョンについて伺いました!
日本語を1年4か月で習得!?
日本に来たのは2018年だったかな。ルワンダで4か月、日本で1年間日本語を勉強して東海大学へ進学したんだ。
でも、今もルワンダの時の先生と日本語の勉強は続けているんだ。
夜に5文字覚えても、翌朝には1〜2文字しか書けないんだ。
今では、漢字を書くことが趣味になってるよ。毎日5文字ずつ勉強してるんだ。
1人1人だれでも持っていると思うよ。
マラリア撲滅のために、NGO YAMを設立したんだ。
※YAMのホームページ
https://www.youthamalaria.org/
命を助けたい 死者をゼロにするために
これから、様々な国に活動を広げたいと思ってるんだ。
僕も子供の頃、マラリアに数えきれないほど罹って大変だったし、その子供の姿を見て、何かできることはないのかと思ったんだ。
マラリアで2分にひとり、子供か妊婦がなくなっているんだ!
ゼロにしたいと思っているよ。
日本でも昔はマラリアが存在していたけれど、今では撲滅されている。だから、どうやってマラリアを撲滅したかルワンダの学生にも学んでほしいなあ。
日本の学生もルワンダに来て、マラリアについて知ってほしい!
ルワンダだけではなくもっと広く活動したい。マラリアはルワンダだけの問題ではないからね。
※NTDs(顧みられない熱帯病)とは、WHOが「人類の中で制圧しなければならない熱帯病」と定義している18の疾患のことを指します。代表的な疾患にデング熱、狂犬病などがあります。世界149の国と地域で蔓延し、感染者数は10億人にものぼります。
NTDsは、主に貧困による劣悪な衛生環境などが主な原因となって蔓延していきますが、そのことがまた労働力や生産性の低下を招き、貧困から脱出できない原因にもなっています。
<参考> 「顧みられない熱帯病と三大感染症について」Eisaiウェブサイト
https://atm.eisai.co.jp/ntd/
ルワンダへ学びを還元するために!
1つ目は、日本の医療やテクノロジーが進んでいるからだよ!だから、学んでルワンダへ学びを還元したいと思ったんだ。
2つ目は、アジアに興味があったんだ。アフリカでは、アジアの情報は少なかったり、誤って認識されていたりするものが多い。だから、日本やアジアの本当のことについて知りたいと思っていたんだ。
いつか、僕が日本やアジアの本当のことをアフリカで広めたい!
大学院では、日本語はあまり必要はないんだ。
お年寄りに断られた!?
ルワンダでは、電車やバスでお年寄りが立っていたら、席を譲る文化があるんだ。なぜなら、お年寄りは偉いとされているから。日本でも同じだと思っていたんだ。
でも、今はその断りが僕に対する思いやりであるとも分かったよ。だから、席を譲るときは、すぐに降りると言って別の車両に移動すると、お年寄りの方々も遠慮せずに座ってくれるんだ。
おわりに
みなさん、いかがだったでしょうか?
夢に向かって歩まれているサミュエルさん熱い思いが伝わったのではないでしょうか?
命を助けたいと何度もおっしゃっていた姿が印象的でした。
サミュエルさんのこれからの活動に目が離せません!
AYINAメンバー一同、これからもサミュエルさんを全力で応援していきます!
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《取材=Brandy、メモ=ジャスミン、撮影=あつ、順子、記事=千尋》