副代表の内藤です!
今回はベナンでの孤児院でインターンをしながら
ホームステイに参加していただいた
上野さんのお声をお届けしたいと思います!
AYINAでのホームステイに参加した理由
私がアフリカに興味を持ったきっかけは、
大学の授業でアフリカの音楽や文化について学んだことでした。
そこから漠然と、
いつかはアフリカに行ってみたいぐらいに思っていたのですが、
大学4年に入り、どうしても卒業するまでに行きたい!
という思いが強くなりました。
なぜなら、私はアフリカの国々に対して無知であるだけでなく、
恥ずかしながら偏見を持っていたからです。
私の中で、発展途上国=アフリカというイメージが強く、
現地で暮らしている方々がどんな生活を送っているのか全く知りませんでした。
そこで、社会に出る前に自分の目でアフリカを見て、
少しでもアフリカを近くに感じたいと思うようになりました。
さらに、現地の生活に溶け込めるという点から
「ホームステイ」に絞って探していたところ、
やっと見つけたのがAYINAです。
HPには、
「アフリカは人々も温かく、お金がないことは可哀想なことではない」
と書かれていました。
それを読んだときは、
実際にアフリカに住んでらっしゃる方がそう感じるなら、
そうなのだとろうと素直に思いました。
けれど、私はそれを自分で確かめて、
人に伝えるときは自分の言葉で伝えたいと思ったので、
ここでアフリカに行こう!と決めました。
過去の参加者の体験談も読ませていただいたことも、
フランス語のできない私でも楽しめるのかも、という後押しになりました。
今回の滞在は1週間しか都合が合わなかったのですが、
もっと早い1,2年生の頃に見つけていれば、もっと長く滞在できたのかも・・・
と思うぐらい、本当にAYINAを通して来てよかったなと思っています!
オーダーメイドで日程も調整していただいて、大変ありがたかったです。
そして数カ国ある国の中からベナンを選びました。
アフリカ大陸には50カ国以上あるにも関わらず、
「アフリカ」というくくりでしか捉えていなかった私ですが(失礼な話ですみません)、
「アフリカで何をしたいか?」と考えたときに、
いちばんに浮かんだのが「子どもたちと遊びたい!」というものでした。
そこで、子どもたちと触れ合えることができそう!
という理由で、AYINAが提携する孤児院のある、ベナンを選びました。
(孤児院のレポートは別に書いてます。)
ホームステイ先
私は留学経験もホームステイ経験もなく、
さらにフランス語もほぼ話せないので、初日はとても緊張しました。
しかし、ホームステイ先のファミリーはびっくりするくらい私に優しくしてくださって、
そんな不安は一瞬で消え、とても快適に過ごすことができました!
まず私をウェルカムウォーターで迎え入れてくれたのは、シルヴィ―ママ。
毎朝、「My friend!!Fineか!?よく眠れた!?」
と ハイテンションであいさつしてくれるのが嬉しかったです(笑)。
私の家庭では、家族にいちいちおはようとかおやすみとか言わないので、新鮮で幸せでした。
また、おやつにバナナをくれたり、
小さくなったアフリカ服を着せてくれたり(最終的にくださった)、
本当にいつも良くしてもらいました。
ときには息子の写真を見せてくれたり、
ときにはオフィス(病院)に連れて行ってくれたり、たくさん思い出があります。
シルヴィ―はフランス語、 私はびみょうなフランス語と英語、
というコミュニケーションでしたが、
今もWhatsApp(LINEのようなもの)するぐらい仲良くなれました!
そして、「This is your house!!」と広い心で受け入れてくれたパパ。
帽子がよくお似合いで、いつもなにかと気を使ってくれる優しいパパさんでした。
ご飯を食べている時も、
「goodか!?She(ママ)is good (at cooking)か!?」
とよく話しかけてくれました。
「Very goodやで!!」と負けないテンションで言うとご満悦の様子で、
笑顔がかわいかったです(笑)。
滞在中、日曜日だけフリーだったので、
1日中息子さんのカルティーシュくん(呼び名はライオくん)と遊んでいました。
めちゃめちゃかわいいんですが、おそるべし、8歳児のエネルギー。
彼の友達もいっしょに、庭でボール遊びしたり、 謎の戦隊ごっこしたり、なかなかハードでした(笑)。
疲れてきたころに、私が持ってきた折り紙で遊ぼう、
とすすめると、なんと才能を発揮してくれました。
私が折るのをまねして、スムーズに完成させていく姿にびっくりです。
ちなみに受けが良かったのは、シャッポ(帽子)とパックンチョです。
生活面では、英語が話せるエリザベスにお世話になりっぱなしでした。
25歳で年も近く、私を妹のようにかわいがってくれました。
彼女はとっても器用で、髪の毛の編み込みも素敵にしてもらいました!
さらに折り紙の鶴を教えたら、
2回目には作り方を覚え、シュッとした鶴が折りあがっていました。驚きです。
そして、ほかにも教えて!と意外にもノリノリでした。
また、忘れられないのが石(食用)の味です。
エリザベスが食べているものが気になって1つもらうと、なかなかのお味でした。
ちなみに私の渋い顔を見たエリザベスは、大爆笑してました(笑)。
そんなエリザベスですが、
私が帰る前には、次はいつ来るの?と聞いてくれて、 思わずキュンとしてしまいました。
いつか本当に会いに行きたいなと思っています!
最後に、ローズちゃんは本当におもしろかったです。
23歳とのことで、年の近いお姉ちゃんみたいな感じでしたが、明るくて大声で笑う子でした。
部屋に女性しかいないとき、胸をふつうに出してたりするのですが、
私が目のやり場に困っていると、逆に近づいて笑かしに来ます。しかも踊りながら(笑)。
ローズちゃんにはフランス語の発音を習ったりもしました。
そして、私のヴェの発音に大爆笑していました(笑)。
毎日作ってくれるご飯も、
たまに新しい味に出会うこともありましたが、とてもおいしかったです。
オクラは日本ではオンザライスやでと言った時に、
信じられねぇみたいな顔をされたので、それだけ食文化には差があります。
けれど魚や豆がとてもおいしいので、日本食が恋しくなることはありませんでした。
また、ベナンでの生活は、
日本と比べてしまえば不便なのかもしれませんが、
幸せを感じる場面が多かったです。
ベナンの2月は蒸し暑いし、
お湯シャワーもないけれど、 その分朝起きてからの水シャワー(?)は最高です。
また、1週間の滞在中4日ぐらいは停電になりました。
そういうときは、スマホのライトで照らした部分に、影絵をつくってみんなで遊んでいました。
もちろん電気の安定した供給は必要だと思いますが、
こういうゆったりとした時間の使い方って日本にいたらあまりしていないのかもと感じました。
ファミリーのおかげで、 私はベナンのこともベナンの人々も大好きになりました。
言語はわからなくても、 その人を見てればなんとなくその人の性格はわかってくると思います。
そして、最低限のあいさつと伝えようとする姿勢があれば、友達になれると思います。
友達の基準は~と言われても困りますが、わたしが友達だと思っていれば友達ということです。
観光
観光は、ガンビエとウィダ、それぞれ1日ずつ連れていっていただきました!
ガンビエは水上都市という名の通り、水の上に家が建っており、
道路もないためすべてが手漕ぎボートでの移動でした。
学校へ行くのも、食べ物も売るのもすべてボートで進みながら。
小っちゃい子でもすいすい漕いでいる様子に驚かされました。
このような暮らしをしているのには歴史の中に理由があるそうです。
恥ずかしながらそんなことを考えもせずに、
全く知らずに生きてきた私には、とても衝撃的でした。
そして普通の観光ツアーでは
絶対に行けないようなところにまで連れて行ってくださり、
とても貴重な経験でした。
また、ガンビエの村では地元の子どもたちがヨボ!! とわらわら集まってきました。
最初は外国人をちょっと怖がっている?様子もありましたが、
とりあえずシュワッチで仲良くなりました。
中にはものごい?をしてくる子もいましたが、
私は無視は人間への最大の冒涜だと教えられているので、 ノーマニーやねん、
代わりに遊ぼという感じで一緒に遊んでました。
みんなやんちゃですごくかわいかったです(笑)。
ここの方々もとてもフレンドリーで、 船ですれ違うと手を振ってくれたりしました。
あと、ガイドのおじさんに私はフランス語しゃべれないんです、
と言ったらまじかよ頑張れ、と言われたのがしみじみ来ます。
ウィダでは奴隷貿易について学ぶことができ、大変勉強になりました。
世界史で習った薄い記憶で、
とても知った気になってはいけない、忘れてはいけない歴史だと思います。
奴隷であった人々が歩いた海岸までの道を通った時、歩くのにはとても長く感じました。
海に着くまでに、記憶と未練を消すための儀式をしていたと聞いて、胸が痛かったです。
ウィダの海はきれいで静かで、絶望的に広かったです。
帰らずの門とあるように、出航したら、本当に二度と帰ってこれないと強く感じさせられます。
それほど悲痛な感情は想像することもできませんが、
この歴史を知ることができて良かったと思っています。
そして、ブードゥー教にも興味を持ちました。
蛇の寺では、蛇を巻いて楽しんだりもしましたが、
言葉では表せないパワーがある宗教だと感じました。
これからもっと知りたいなと思っています。
ほかにも、めっちゃかわいいアフリカ服を作ってもらったり、
ココナッツを飲んだり、レストランでビールと美味しい料理をいただいたり、
盛りだくさんでした!本当にありがとうございました。
さいごに
このツアーでは、
絶対に身の安全は保障されているので、
より楽しむコツとしては、とりあえず出会う人や、
自分に対する厚意を信じてみることだと思います。
それは、そこに住む人々を好きになれば、
その国についてもっと知ろうと自然と思えるからです。
外国人は珍しいからか、 飛行機の中でも観光地でもよく声をかけてきてくれます。
ほんとに人々が温かいです。
たまに、この優しさにはウラがあるのか?
と疑いたくなってしまいますが、疑ってばかりでは楽しめません。
1人旅では身を守るため、疑ってかかることが必要だと思いますが、
滞在中はスタッフのみなさんにほぼ同行していただいたので、安心して過ごせました。
知らない間にも助けてもらっていたかもしれません、本当にありがとうございました。
逆に言うと、好きになれない国について学んでいこうとは私は思えません。
また、短期の滞在で、その国のすべてがわかったとは全く思っていませんが
(むしろ疑問が増えました)
ベナンに大切な友達がいるという事実は、
今までのベナンという国に対する気持ちを大きく変えました。
過去の参加者の方には、 将来アフリカで働きたい、教育をしたい、
など素晴らしい目的をもって参加された方もいるし、
今回実際にベナンでインターンしている学生にも出会って、
仕事ぶりと意欲の高さに感心しました。
しかし私は、自分が楽しみたいというのが80%で、ベナンに行ってきました。
それもありだよ、ということをせめてここでお伝えして、
これからベナンに行きたいという日本人を増やすことに貢献できればと思います。
そんなノリで行った私ですが、 このベナンでの体験を通して、将来何をしたいか?
に対してなんとなくヒントを得た気がします。
内藤さんは、 アフリカに来たいけど迷っている人を後押しするにはどうしたらいいか、
を常に考えていらっしゃいました。
個人的には、迷っている人と実際に来た人との違いは、
申し込みボタンを押したか押していないかだけの違いだと思います。
私も、実際にそこに住んでいる方がいるのに、そこで生活することを挑戦!
とかいうのは好きじゃないわ、とかえらそうなことを考えながらも、
やっぱり最初はいろいろと不安がありました。
けれど、行くことさえ決まれば、
予防接種など手間がかかることもなんとか終わっていくので
(サポートも手厚かったです!)
ぜひ迷っている方はポチっとしてみてください。
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