副代表の内藤です!
本日は、ベナンの日本人ではちょっと想像しがたい言語文化についてお話しますね。
ベナンは他民族国
まずベナンにはフォン人、ヨルバ人、アジャ人、バリバ人、プール人、ソンバ人などなど
多数民族がおり、それぞれの民族が独自の言語を話します。
僕もいくつかの言語を聞かせてもらいましたが、それぞれ全く違う単語ですね。
例えば協力隊で滞在していたルワンダはキニアルワンダという現地語を使いますが、
東アフリカの共通言語スワヒリ語に非常に似ていたりします。
共通言語としてはフランス語がありますので、例えばお店の看板や、国営放送、新聞などはフランス語表記です。
ただ、田舎の方だったり老人の方々は民族言語しか話せない人が存在します。
ベナン人同士会話が出来ない?!
つまりそれはどういう事か?
ベナン人同士だけど、会話が出来ない人もいるという訳です。
日本人の私たちからするとちょっと驚きですが、こういった言語文化はアフリカではよくある話です。
そしてそれが決して悪い訳ではないです。
国内で異文化が存在しているという事は、国内で異文化交流が出来たり、
文化が違うという事は、考え方も違ったりするので、国として色々な視野を持っているという訳です。
ベナン人の言語取得能力の高さ
そして、この多言語文化はベナン人の言語取得能力も向上させていると言えると思います。
僕が会ったベナン人のみでの統計になってしまいますが、
彼らは自分の民族の言葉、フランス語の2カ国は話せる人が殆どです。
さらに、隣の村の民族の言葉を知っている人もしばしば。
つまり国内にいるだけでバイリンガル、トリリンガル、それ以上が存在しています。
英語もなかなか上手!
国内では基本必要のない英語に関しても、教育方法は決していいとは言えない中で、
日本人よりは平均以上に会話力はあると思います。
先日使ったタクシーのドライバーは少ない単語でしたが、かなりコミュニケーションが取れてました。
「どこの英語学校で習ったの?」
と聞くと、
「うちはお金がなかったから学校は行ってないよ。ラジオを聴いたり、お客さんに教えてもらったんだ」
と言っていました。それであのレベルは凄いです。
日本語も出来ちゃう!
そして日本語に関しても、ゾマホンさんの努力の甲斐もあり(日本語学校が4つもある)、
たまに道行く人に「コンニチワ〜」と言われたりします。
軽い会話は出来る人もいますね。
AYINA Beninスタッフのジュリアンさんも6ヶ月の日本滞在でかなり日本語が話せるようなっていたので、
彼らの言語取得能力は本当に高いと思います!
皆さんもベナンに来ることがあれば、この不思議な言語文化をぜひ体感してみてください!