AYINA JAPANの活動 アフリカホームステイ ベナン 現地レポート

看護学校に通う佐藤さんのベナンホームステイレポート

アフリカホームステイでベナンに滞在された佐藤さんの現地レポートになります!

 

フルネームは佐藤希子さん。現在、岡山の看護専門学校の二年生です。

世界を旅した方が言っていた「アフリカの子どもたちの笑顔は世界の宝物だ」

中学生の時に世界を旅した方が講演会の中でアフリカの子どもたちは確かに貧困などの問題を抱えているけど、心は貧しくない、子どもたちの笑顔は世界の宝物だとおっしゃっていたことが当時の私には衝撃的でとても印象に残っていました。その頃からアフリカへ行きたいという思いが強くなり、高校生の時には進路表に第一志望アフリカに行くって書いてしまったくらいです笑

アフリカには日本であれば治るはずの病気で苦しんでいる子どもたちがいるということを考えたときに自分がそこに行って看護師として活動することで、その苦しんでいる子どもたちの笑顔を増やすことが出来るんじゃないかなと思うようになり、その為にまずは看護師になろうとおもいました。(医者になるには偏差値が足りなかったのです…😌)

 

学生生活最後の夏休みにアフリカで子どもたちの笑顔を見たい

看護学生になり、大学生とは違い専門学校というのはとても忙しく夏休みは1ヶ月しかありません。そして1年生の夏にはアメリカに行っており、3年生の夏休みは就職活動のため、私の学生生活最後の夏休みがこの夏休みでした。

1年生の冬に彼氏に振られたことで、自分が本来やりたかったことは、アフリカに行って看護師をすることだったことを思い出し、別れたことでそれまで彼氏に使っていたお金を自分のやりたいことのために使おうと思って、考えたのがこのベナン旅行です。

アフリカにいって子どもたちの笑顔が見たい増やしたいっていってるけど、増やしたいもなにも実際に笑顔見たことないし…実際に行ってみたらまた何か変わるんじゃないかとおもってそれだったら時間のある今行くしかない!

ということで、久々に私のツイッターのアフリカアカウントを開いてみると、そこにナイケルさんのアフリカホームステイに行ってみませんかというツイートがあり、今まさに私が求めていたプログラムはこれだー!!っと運命を感じ参加させていただきたいと思いました。

 

苦手だったゴキブリが意外と大丈夫だった

ベナン(アフリカ)のイメージはマラリアの流行区域地図をみたときにベナンのところが見事に濃い赤で、とにかく蚊にさされたらまずいんじゃないか?!?!と思っていました。また私はゴキブリが本当に苦手なので、アフリカに行ったことのある方々に「アフリカのゴキちゃんはデカイよぉ~」聞いていたこともありゴキブリ…どうしよう………と思っていました。

しかし虫については実際は全然大丈夫でした!(ピース)ベッドには蚊帳があり虫から守ってくれます✨あの自分の部屋で見たら恐ろしいゴキブリも多きな蜘蛛もベナンの家で見ると景色の一部のようになっていました。危害はなにもないので!後は芋虫とかに脅えていると孤児院の子ども達やホームステイ先の子が一発で仕留めてくれるので心強かったです。

 

芋虫を食べると思ってたら普通にお米も食べていた!

食べ物は私が中学生の時に聞いた講演会のなかでは芋虫をおもてなしされたとおっしゃっていたため、まさか芋虫……?と思っていました。後は社会で習っていたようにキャッサバとか芋が主食なのかなって思っていました。

実際は、日本のお米にそっくりのお米で、ベナンのご飯はとっても美味しかったです。

ホームステイ先でも辛さなどを考慮して下さり日本人向けに作って下さるので1度も食べれないものはありませんでした!お代わりの時に毎回少しだけ本場の味を食べさせていただいたのですがとっても辛かったです(それはそれで美味しいです笑)

 

発展してるエリアもあれば教科書で見た景色もあった

行く前までは発展途上国って実際どこまで発展してるんだろう…?家はどんな感じなんだろう…道路はコンクリート?水道はあるの…?

と何も分からない状態でした(しかしなぜか現地へ降り立つまで調べてなかったです) 空港から出てわー!めっちゃ、発展してるやーん!となりました。

その後生活するうちに細い道は赤土でボコボコだったり、家が土で出来た家など社会の教科書で見たような景色もたくさん見ました。露天販売など日本では殆ど見なくなってしまった景色が逆に新鮮でした。

私は日本では隣の家の人の顔も分からないというような暮らしをしているので、バイク通勤中に何度もいろんな人とボンジュール、コマンサヴァ~と言い合うベナン人がとても魅力的で羨ましかったです。

 

言語はあったら良いけど仲良くなるのは気持ちが大事

英語で通じると思っていたらまさかのほぼ、フランス語オンリー!って感じで最初は驚きでした。

ホームステイ先のお姉さんのエリアン(Yelian)は、Good, Thank you しか分からなかったのですが、ボディランゲージを使ったり、とにかくお互いの言語で必死に伝えあっていたら不思議と何を伝えたいのか伝わり、毎日笑いに包まれた生活を送ることができました。

お互い話している言語は分からないけど恋バナもしたりしてました(笑)最終日の夜には二人でフランス語と日本語を教え合いました😂エリアンの表情筋は世界一だと思いました(笑)

休みの日にはステイ先の人が教会に孤児院の子どもたちと一緒に連れていってくれたので、子どもたちと更に仲良くなることが出来ました。

フランス語ができたら、もっとスムーズに会話はできたと思いますが、仲良くなるのは言語よりも仲良くしたい気持ちだということに気づきました。

 

彼らを不幸と思っていた自分が貧しかった

私は水上都市ガンビエに行く前は、電気がなく、食べ物も船をこいで街までいかないといけなかったり、もちろんテレビとかも見れない、なんて不便な暮らしをしているのだろう……と思っていました。

そして、私はその不便な様子を話を聞くだけで彼らの生活を不幸だと思っていました。しかし、実際に船に乗ってガンビエを一周してみると、沢山の子どもたちが水上で生活をしており、一人が「ヨボー!!」というと色んなところから子どもたちがヒョッコリと出てきて一斉に「ヨボー!!」と笑顔で手を振ってくれました。

孤児院でのボランティア中

また水上で、楽しそうにサッカーをしたりしてました。確かに、子どもから大人まで沢山の人が船を一生懸命漕いで一生懸命暮らしている様子も見えましたが、それ以上に私には子どもたちの笑顔が衝撃的でした。

現代の日本の子どもたちは小学校に六時間行った後さらに塾に行き、帰ってきたら寝るだけという生活を送る子どもたちが多いと思います。私たちはテレビもスマホもあって、食べ物も余るほどあって、水もあって電気もあって…ない人に比べたら私たちの生活は幸せだと思うかもしれません。

しかし、日本人のこどもから大人まで朝から晩まで忙しく家族との交流、公園で遊ぶなどの時間は少ないとおもいます。ガンビエにいる彼らのような笑顔で手を振る余裕が私たちにはあるかな。私たちの生活は本当に幸せなのかな。と考えさせられました。

また、私は彼らの生活を不幸せだと思ったことを後悔しました。そう感じてしまう私の心の方が貧しいと思いました。

 

「何かしたかった」けど学ぶことが沢山あった

子供の頃からアフリカのために何かしたいという気持ちが強かったのですが、実際に行ってみると、確かに、医療が遅れていると感じることや、衛星面に関して知識が不足していると感じること、他にも様々な国際問題は多くありましたが、私は決してしてあげるという立場なのではなく、彼らから学ばせていただくことが沢山あることを知りました。

正直、まだ何ができるかは分かりませんでしたが、まずは、今回自分の目で見て感じられたこと経験をを周りに発信していきたいと思います。

また、私がみたベナンはアフリカの一部でしかないので、さらに学びを深められるようより一層これまでとは見方を変えて学んでいこうと思いました。そして、お互いが対等の立場で共に成長していく国際協力を目指したいと思います。

 

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