AYINA JAPANの活動 イベントレポート マリ

サコ学長、大好きなニッポンに『なんでやねん!』を開催いたしました!【前編】

みなさんこんにちは!AYINA運営メンバーの原武和琴(@WuKzf)です!

ここでは、10月4日に行われましたオンラインイベント、

「日本初!アフリカ系大学長ウスビ・サコ氏の大好きなニッポンになんでやねん!」

のレポートをさせていただきます。

 

今年、本を2冊出版されたサコさん。AYINAではその本を深掘りするとともに、サコさんの魅力を多くの人に知ってもらいたい!と思い、このイベントを開催することになりました。

これまでのオンラインイベントの中で、参加者150名程と最も多くの方に参加していただきました。参加してくださったみなさんには改めて感謝申し上げます!

 

では、ここからは参加された方も、そうではない方も、一緒になってイベントの様子を見ていきましょう!一体どんな「なんでやねん!」が飛び出すのでしょうか!

 

それでは、サコ学長の登壇です!

 

司会の「服お似合いですね〜」の一言で、早速サコ学長の笑顔が見られました〜!

 

自己紹介

まずはじめは、サコ学長とは一体どんな人なの?ということで、サコ学長の経歴や専門分野、またマリ共和国に関するお話しなどなどを簡単にお話していただきました。

 

こちらはサコ学長がたまたま話せる言語だそうです(笑)

マリ共和国では23の民族、そして言語も30以上あるそうですが、サコ学長はソニンケという民族。しかし首都に生まれたため、民族語であるソニンケ語は話せず、代わりにバンバラ語、マンディカ語(バンバラ語と似ている)が話せるそうです。その他にもたくさん…!素敵ですね。

ちなみにバンバラ語は、イベントの最後に登場しますので、お楽しみに〜〜!

 

サコ学長に聞いてみよう!

 

そしてここからは早速「サコ学長に聞いてみよう!」のコーナーです!

ここでは、事前にAYINAで準備した質問を、サコ学長にお答えいただきたいと思います!

 

自由とは?

 

私は学生たちに対して、「自由論」という講義を行い、まずそこで「自由とは何か?」という問いをします。

そこで出てくる答えは、「バスの本数増やしてほしい」など「してほしい」という、他人から与えられるものばかりなのです。

しかし私が思う自由とは、他人から与えられるものではなく、自分で獲得するものだと思っています。

では、自由のために何ができるか?それは自分の選択肢を増やすことです。複数のことを勉強し、引き出しを増やす…このようなことが自由に繋がると思います。

しかし、自由という言葉単独では意味を持ちません。

自由には責任が伴います。だからこそ、自分できちんと行動していくこと、そして自分の選択肢を増やしていくこと、これが自由だと思います。

 

アイデンティティを確立するには


 

日本の教育構造を変えなければなりません。日本は、「個」を自立させない教育をしていると感じます。みんな同じように育てられたり、個性はよしとされながらも、個性的すぎるとダメだったり…。その結果、大学生になって初めて、「個」を問われたとき、うまく自分の意見を出すことができない学生が多くいると感じます。

では、「個」を確立するためにはどうしたらいいのか?

私は、1人1人が自分に向き合える…そんな場面をたくさん作っていくことが必要だと思います。例えば、大学という存在はまさにそのためです。考えるための時間や余裕を与えてくれるところ、それが大学の存在価値なのではないでしょうか?大学に限らず、幼い頃から、私とは何者なのか?自分自身について考えることが大切です。

しかしながらそれだけでは「個」は確立されません。日本人はもっと「個」を大切に思う必要があります。私たちは「日本人」という言葉で、日本人をパッケージ化してしまいがちですが、「日本人」の集合体ではなく、「個」としての集合体だと考える必要があるのです。

みんなが思う自分を演じる必要はありません。自分が思う自分をみんなに見せたらいいのです。例えみんなに認めてもらえなくても、認めてくれる人は必ずいますから。

子どもを育てる立場にある大人に伝えたいこと

 

多様性をどう重んじるか、ということだと思います。最近話題にもなっている大阪なおみさんがいい例です。日本人といっても彼女のような日本人もいるわけで…ほんとにさまざまなのです。

先ほどでも似たようなことを申し上げましたが、今の日本の教育では、「日本人は○○である」というようにテンプレート化されていると思います。そのテンプレート化された日本人像が問題です。しかもそれは学校だけでなく、家庭や地域全てでも取り入れられてしまっています。

 

親や教員は、テンプレートに合う・合わないではなく、テンプレートを外した状態で見ることを意識してほしいです。自分のテンプレートに合わないからといってその子を悪く言ったり、責めたりするような扱い方をしてはいけません。

その子は新たな価値観や個性を持っているはずです。

 

1つ1つの質問に対して、時間をかけて答えてくださるサコ学長

 

前編はここまで。後編は引き続き「サコ学長に聞いてみよう」のコーナーで、サコ学長ご自身についてお伺いするところから始めることとします!

後編はこちら↓

サコ学長、大好きな『日本になんでやねん!』を開催しました!【後編】




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これら書籍のおすすめポイントをサコ学長に聞いてみました!!

後編でお伝えしますのでお楽しみに!

なお、イベント前にAYINA独自の事前インタビューもおこないましたので、その様子もぜひチェックしてみてください。

 

前編はこちら↓

「迷惑はかけてなんぼ!」日本初アフリカ系学長サコ氏が語る日本の未来【前編】

 

後編はこちら↓

「3000円払ってウザい経験して作り笑顔の写真を撮る意味ある?」日本初アフリカ系学長サコ氏が語る日本の未来【後編】

 

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