AYINA JAPANの活動 イベントレポート マリ

サコ学長、大好きなニッポンに『なんでやねん!』を開催いたしました!【後編】

みなさんこんにちは!AYINA運営メンバーの原武和琴(@WuKzf)です!

ここでは、10月4日に行われましたオンラインイベント、

「日本初!アフリカ系大学長ウスビ・サコ氏の大好きなニッポンになんでやねん!」

のレポートをさせていただきます。

こちらの記事は後編になっておりますので、是非前編(https://ayina.org/?p=9228)もご覧ください。

 

今年、本を2冊出版されたサコさん。AYINAではその本を深掘りするとともに、サコさんの魅力を多くの人に知ってもらいたい!と思い、このイベントを開催することになりました。

これまでのオンラインイベントの中で、参加者150名程と最も多くの方に参加していただきました。参加してくださったみなさんには改めて感謝申し上げます!

 

では、ここからは参加された方も、そうではない方も、一緒になってイベントの様子を見ていきましょう!一体どんな「なんでやねん!」が飛び出すのでしょうか!

 

引き続き、サコ学長に聞いてみよう!

 

前編からの続き「サコ学長に聞いてみよう!」のコーナーです!

ここでは、事前にAYINAで準備した質問を、サコ学長にお答えいただきたいと思います!

学長としての今後の目標

 

学長職というのは全てのことができるわけではなく、前の学長がやってきたことを引き継いだり、また私が始めたことを次の学長に繋いだり…この継続が大学のビジョンだと考えています。まあ、私はいろいろやらかしているのですが…(笑)

実は2021年から、私の大学では2つの新しい学部と1つのプログラムが始まります。学長の期間に、新しい学部を2つもつくるのは珍しいことだと思います。

 

私は、「教育構造」を変えたいと思っています。その為に、全ての学部に共通する科目を増やします。全部で50単位定めちゃいました(笑)きっと他大学にはない多さだと思います(笑)

大学は、専門的なことを学ぶ場だけでなく、人間値=ヒューマンバリューも高められる場でなければなりません。

社会の中でどんな価値観を持ちたいか、また自分とは異なる育ち方をしてきた人たちは一体どんな人なのか、そういったものを大学で学べたら、と思います。まあ任期までに完成はできないと思いますけど(笑)頑張っていきたいです。

 

また「教育組織」も変えたいと思っています。私たち教授の間では、「学生のために〜」とよく言いますが、学生にとって何が必要なのか、もう少し議論していく必要があると思っています。

私たちがこれまでやってきたものを基準にするのではなく、学生たちと一緒に、何が幸せな社会なのかを考えていきたいです。

 

サコ学長にとって幸せとは


 

自分にとって楽しいことをしたいと思っています。やっぱり、旅行がしたいですね。いろんな国に住んでみたいし、お金がないのでそこで仕事もするかもしれません(笑)

私が日本で感じたのは、老後の不安を抱いている人が多いということです。定年退職が近づけば近づくほど忙しくしたり、楽しめていなかったり…私はそのスパイラルには陥りたくないと思っています(笑)楽しいことは絶えずしていたいですし、もちろん仕事も楽しいことの1つにしたいです。

取り組むこと1つ1つに小さな幸せを感じ、そして大きな幸せも追求していけたらと思います。

 たまに流暢な(?)関西弁が飛び出すサコ学長

 

サコ学長!ありがとうございました!

 

みなさんからの質問にも答えていただきました!

ここからは、参加者のみなさんから質問をいただき、再びサコ学長に答えていただきました。

 

・今後マリでやりたいことは?

・議論に積極的に入れない日本人を変えることは可能か?

・アフリカの貧困改善に携わりたいが、どういった手段がいいのだろうか?

・多文化共生のために、日本人には何が求められているのだろうか?

 

などなど興味深い質問ばかりで、とても有意義な時間になったかと思います。

そしてイベントの終わりには、サコ学長に感謝の気持ちを伝えるために、みんなでイニチェ!!(バンバラ語で「ありがとう」を意味する)」とお伝えしました。

みなさん覚えましたか?「イニチェ」だそうですよ!またどこかで使う機会があればいいですね。

 

サコ学長をもっと知りたいと思ったあなたに

いかがでしたでしょうか?

イベントの内容全てをご紹介することができずに残念ですが、実はここで話されていたことや、それに関連することが、サコ学長の書籍にはたくさん詰まっているんです!

 

 

これら書籍のおすすめポイントをサコ学長に聞いてみました!!

 

サコ学長、日本を語る について

(クリックしていただくと、購入ページに移動できます!)

 

 初めは一生懸命、日本人の価値観に偏ろうかな、と思っていましたが、それだと日本にいる意味が見えてこないと気づきました。日本人的な立場から見るのではなく、マリやソニンケのバックグラウンド、バンバラ語を話す、中国に行った、など私が持つ価値観・立場から日本社会を語るのが大切だと思っています。

 例えば、普遍的なものが日本を少し遅らせているのではないか、ということだったり、日本人だけでなくいろんな人の存在が日本社会を作っていることだったり、さらにはタイムリーな問題として新型コロナウイルスについても言及しました。私が私の立場から見たさまざまな日本が書いてあります。ぜひ読んでいただければと思います。

 

「これからの世界」を生きる君に伝えたいこと について

(クリックしていただくと、購入ページに移動できます!)

 私がこれまでいろんな学生と出会ってきた中で、「こうすればええんちゃう?なんでここで空気読むの?」など様々な疑問があり、それが原因で人との関わり方に失敗したときもありました。しかしそれらの疑問を、自分の中に閉じ込めておくだけではなく、文字に残すことで、日本人が気づいていなかった自分自身に気づくことがあるのでは?と思ったのです。

 そんなことから、この本では主に、学生やフレッシュな社会人、また学生と関わる人を意識して書きました。私がこの本で1番お伝えしたいことは、「あなたは自分になりなさい。」ということです。日本社会や日本人に逃げ、結局自分とは出会えていない人がいるのではないでしょうか。しかし、自分と出会わなければ何も始まりません。この本を読んで少しでも自分自身に出会うヒントになればいいなと思います。また日本人が持っている疑問を共有してもらえる場にもなったらいいなと思います。

 

イベント終了後、早速購入したというお言葉もいただきました。ぜひみなさんもサコ学長の考えを通して、新たな発見や出会いにつなげられたら!と思います。

私自身も2冊購入し、とても興味深く読ませていただきました。今まで当たり前だと思っていたことも実は「日本人化」された考え方だったのだと気づき、自分自身を見つめ直すきっかけとなりました。

ぜひ多くの方に読んでいただきたいと思います。

 

では、少し長かったですが、以上になります。ここまで読んでくださりありがとうございました。

 

物足りないよ〜と思ったあなた!

AYINAではイベント前に、事前インタビューを行いましたので、その様子もぜひチェックしてみてください。

 

前編はこちら↓

「迷惑はかけてなんぼ!」日本初アフリカ系学長サコ氏が語る日本の未来【前編】

 

後編はこちら↓

「3000円払ってウザい経験して作り笑顔の写真を撮る意味ある?」日本初アフリカ系学長サコ氏が語る日本の未来【後編】

 

今後も、NPO法人AYINAでは、みなさんが楽しめるようなイベントを企画していきたいと思います。引き続きよろしくお願いいたします!

 

 

 

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