AYINA JAPANの活動 インタビュー 在日アフリカンインタビュー

11年間ザンビアの政府機関に勤めたシドニーさん。彼はなぜ日本へ?!

みなさん、こんにちは!NPO法人AYINAメンバーのりえです。

在日アフリカンの方にインタビューを行うこちらの企画!
今回のゲストは、ザンビア出身のシドニーさんです!

大学近くのシェアハウスに住むというシドニーさん。

 

最初から最後まで、笑顔で丁寧にインタビューに応じてくださいました。シドニーさんは、

ABEイニシアチブ(アフリカの若者のための産業人材育成イニシアテチブ)というプログラムの下、

現在新潟県の大学で修士課程に在籍しています。

現在大学生として学問を追求するシドニーさんですが、

彼の経歴はエリートそのもの。
そんな彼の学びへの熱意はどこから生まれるのか、

そして日本に訪れた理由とは?

彼のザンビアでの経験も含め、現在の日本での生活について

インタビューで深掘りしました。
ぜひお楽しみください!※本記事での時間はインタビュー当時(2020年9月)のものです。

キャリアのステップアップとして2回目の来日

AYINA あつ
シドニーさん、インタビューを引き受けてくださりありがとうございます!
早速ですが、シドニーさんはいつ日本に来られたのですか?

2019年の9月に来て、これが2回目の渡日なんだ。
初めて日本を訪れたのは2015年だったかな。
シドニーさん

AYINA あつ
2回目なんですね!
最初に日本に来られたのは何が目的だったのですか?

都市交通計画のトレーニングのために日本に来たよ。
3 〜 4ヶ月、東京をメインに滞在したけど、広島、横浜、名古屋などの都市にも行ったなあ。
シドニーさん

AYINA あつ
都市交通計画!シドニーさんの専門は公共政策系ということなのでしょうか?

そうそう。公共管理や公共政策の分析を専門で学んできたんだ。
シドニーさん

AYINA あつ
すごい…難しそうな感じがします。ザンビアにいたときは、どこで働いていたのですか?

ザンビアでは、公共セクターの政策計画部門(Plannning and Policy department)で働いていたよ!
シドニーさん

AYINA あつ
政府の機関で働いていたのですね。すごい…!でも、そこからなぜ日本を訪れようと思ったのですか?

ザンビアの大学を卒業してからは南アフリカに行こうとしたのだけど、スポンサーシップがなかったので、諦めたんだ。
そこで一つの選択肢となったのが日本への渡航だった。
ABEイニシアチブを取得し、 修士課程とさらなるキャリアのプロセスを得るチャンスだと思って。
シドニーさん

日本に来た理由やザンビアでの経験を丁寧に教えてくださったシドニーさん

 

ザンビアの公共セクターに11年間。今後のビジョンは?

AYINA あつ
日本に来る前、ザンビアではどのような分野を学ばれていたのですか?

ザンビアの大学では、ダブルメジャーで情報学と開発学を専攻していたんだ。
その中で公共政策について勉強し、その関係で政府の仕事をしていたよ。
卒業後はWorld Vision Internationalという場所で働いていたけど、2009年から政府の公共セクターに入って、11年間そこで働いたな。
シドニーさん

AYINA あつ
11年間!長く政府で働かれていたのですね。具体的にはどのような業務に携わっていたのでしょうか?

2009年から3年間は、情報放送省(the Ministry of Information and Broadcasting)に所属していたよ。
僕は主に、メディア業界の政策立案と計画を担当した。
2012年からは、the Ministry of Transport and Communications(運輸通信省にあたる省)のある部署から、違う部署に異動してインフラ関連の政策と計画に携わるようになったんだ。
その後、同省のDepartment of Communication(日本での逓信省にあたる部署)でもお仕事をしていたね。
シドニーさん

AYINA あつ
すごい…。たくさんの業務を経験されてきて、今日本で再び勉強しているのですね。
日本での修士課程が終了したらどうする予定ですか?

本当はここ(日本)にいて勉強し続けたいと思うけど、いずれはザンビアに帰るかな。
日本で働くことでキャリア成長のチャンスもあるし、常にいろいろな機会を探してるよ。
あとは、日本の大学で博士課程を取ることも1つの選択肢だね!
シドニーさん

AYINA あつ
シドニーさんの向上心、本当に見習いたいです!

日本での大学生活。気候や言語に苦戦!

AYINA あつ
シドニーさんはABEイニシアチブで日本に来られたと聞きました!

そうだよ!ABEイニシアチブのプログラムでは、現地でのインターンシップが必須なんだ。
だから来週からは滋賀県でソーラー電気関係の企業でインターンシップしに行くよ。
シドニーさん

AYINA あつ
来週!もう直ぐですね。それにしても、シドニーさん日本各地に訪れていますね!日本での暮らしはどうですか?

新潟は寒い!(笑)日本での生活については、日本語が本当に難しいと感じるね。
シドニーさん

AYINA あつ
確かに新潟は雪も降りますし寒いですよね…。日本語はどんなとことが難しいですか?

平仮名、カタカナはYouTubeで勉強して読めるようになったけど、漢字が本当に難しい!
あとは、単語は少しわかるけど、文章を作るのが難しい。
ちなみに、大学の授業は英語で行われているのだけど、日本語の授業を履修することもできるんだ。
シドニーさん

AYINA あつ
そうなんですね!日本語、頑張ってください!シドニーさんの通われている大学は留学生が多いのでしょうか?

60ヵ国以上から約300人の留学生が集まっているよ。
アジアからの留学生が多くて、1番多いのはミャンマーからの留学生かな。
モンゴルやラオス、フィリピンも多いね!
シドニーさん

日本の教科書とシドニーさん

未知に溢れるザンビアの文化!

AYINA あつ
ザンビアの文化を教えてほしいです!ザンビアでは何語が主に使われているのでしょうか?

ザンビアは本当にたくさんの言語があるよ。72の部族があり、72の言語もある。
ザンビアには州都が10あって、各地に1-5つの共通語があるイメージ。
僕の出身の西の州には10ほどの主要な部族がいて、たくさんの言語が話されているんだ。
その1つがニャンジャ語で、ザンビアの主要な4言語(ニャンジャ語、ベンバ語、ロンジ語、トンガ語)の1つでもあるよ!
シドニーさん

AYINA あつ
そんなにたくさん!シドニーさんは英語がかなり流暢ですが、ザンビアでは英語も使われていたりするのでしょうか?

正確な統計はわからないけれど、ほぼみんな英語を話すと思うな。
教科書は英語だし、先生も英語を使って教えるんだ。
お店の名前も英語だよ!学校や職場でも公用語として英語が使われるしね。
シドニーさん

AYINA あつ
知らなかったです!ザンビアの方は多くの人が2言語以上話せるんですね。
ザンビアの食べ物はどうですか?恋しくなりますか?

ンシマ」はザンビアでよく食べたなあ。
白っぽい蒸しパンのような見た目で、トウモロコシから作られているんだ。
すごく美味しいんだけど、止まらなくて太っちゃうので恋しくはないかな!(笑)
実は、日本に来てかなり痩せたんだ。
シドニーさん

AYINA あつ
へえー!ンシマは初めて聞きました。試してみたいです!

Amazonで粉が買えるから是非!(笑)飲み物だったら、「マヘウ」が有名かな。
元々は伝統的な穀物から作られた飲み物でアルコールのような味がするんだけど、今では海外に輸出するためにもたくさんのフレーバーが開発されているよ。マヘウは恋しいな!
シドニーさん

シドニーさんと記念撮影。ザンビアでも定番のポーズは日本と同じ!

 

おわりに

みなさん、いかがでしたでしょうか?

シドニーさんの温かい人柄はもちろん、彼のエリートとしての姿が感じられたと思います。

そして、なんと言ってもその向上心は人並みならぬものでした。

インタビューではこの記事の内容の他にも、

シドニーさんの今まで行った国や、お気に入りの場所、

小さい頃の夢など、本当にたくさんのことをお話ししてくださいました!

これからのシドニーさんのご活躍にも期待です!

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《取材=あつよし・みづき, 記事=りえ, 撮影=ひでき》

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