皆さんこんにちは! 手塚です。
今回は私が感じるルワンダの教育の光と影についてお伝えしたいと思います!
何度か記事を通じてお伝えしていますが、
私が現在暮らしているルワンダという国は、
非常にICTに力を入れている国です。
中でも政府が力を入れていると感じるのが大学教育。
ルワンダにはICT、AIを専攻とする学部を持つ大学が多くあります。
今回はその中の二つをご紹介しようと思います。
一つ目がAIMS(African Institute for Mathematical Science)。
こちらの大学は、GoogleとFacebookから出資を受ける、全寮制の大学です。
ルワンダ、ガーナ、南アフリカ、カメルーン、セネガルに拠点があり、
新たなコートジボワールに拠点を新設予定。
ルワンダ校には、昨年データサイエンスのマスターコースが新設され、
100名の定員に対し7000名の応募があったそうです!
私が一番の特徴と感じたのは、モジュール制。
固定の教授はおらず、2~6週間で構成される1モジュールが終了すると教授が入れ替わります。
そのため、世界中から優秀な教授を集めることができるそうです。
週に40時間の授業に加えホームワークがあり、
African Institute of Missing Sleepと呼ばれているとか(笑)
70倍の倍率を勝ち抜いただけでなく、入学後も熱心に勉強する生徒たちの将来がとっても楽しみですね。
二つ目はALU(African Leadership University)です。
こちらの大学のルワンダ校キャンパスは、
ルワンダで最も地価が高いといわれているキガリハイツのワンフロア―にあります。
拠点はモーリシャスとルワンダで、
ルワンダ校は2年前に設立されたまだまだ新しいキャンパスです。
1年次は全員共通のリーダーシッププログラムを受講、
2年次から各専攻に分かれ、3年次はより専門的なことを学修します。
今後、生徒数やコース数を拡大していく予定で、
実際に、来年度からはAIのイントロダクションコースが新たに始まるそうです。
今後に注目したい大学です!
ルワンダの大学は休暇期間中に3か月ほどのインターンシップがある?
ルワンダの大学は、
休暇期間中に3か月ほどのインターンシップが課せられている大学が多いことに驚きました。
毎年年度末にインターンシップをすることで、
その年に学んだ知識をアウトプット機会を設ける。
より学びを深いものにできるシステムだと思います。
しかし、大学に通ってそのような経験をできる人はごくわずかです。
ルワンダは小学校の退学率がアフリカの中でも非常に高いというデータがあるのです。
特に小学5年生での退学率は、アフリカ大陸内でも一位だそうです。
なぜ小学5年生なのか。
理由は小学4年生から突然英語教育が始まるからです。
小学校3年生までは、ルワンダの公用語、キニアルワンダ語で授業が行われます。
ところが、小学校4年生になると、授業が英語で行われるようになります。
今までほとんど触れていなかった言語で授業が行われると、
ついていくのはそう簡単ではないことは想像できると思います。
また、彼らの親や先生の世代はあまり英語が堪能ではありません。
フランス語で教育を受けてきたからです。
そのため、先生自身も英語で教えることは非常に難しく、
また、わからないときに頼みの綱となる両親に聞いても、
彼らも子供に教えることができないのです。
結果として、学校に行くことをやめてしまう子が多くいます。
ほとんど知られていないこの事実。
私もルワンダ在住歴が長い方にこの話を聞くまで全く知りませんでした。
小学校を退学してしまった子たちが就ける仕事は限られているでしょう。
ルワンダの人口は非常に少ないです。
少ない人口で世界と闘っていくためには、
できる限り国民全員にしっかりとした教育を与えることがルワンダの課題である
と、私は個人的に感じています。
長くなりましたが、
今回はルワンダの教育の光として大学のこと、
影として小学校のことをお伝えしました!
最後まで読んでいただきありがとうございます!
ムラコゼチャナ!
(ルワンダの現地語でThank you very muchの意味です!)