AYINAメンバー ケニア ケニアインターン体験記 土屋みなみ

キベラスラム&マゴソスクールツアーに参加③【ケニアで工学研究インターンシップ~アフリカ×ICTの可能性を探しに~】

Mambo(シェンという言葉でこんにちは、やあという意味です)

2月から4月までの3ヶ月間、

ケニア・ナイロビにある農業・家畜に関する国家研究機関KALRO
(Kenya Agriculture & Livestock Research Organization)

にてインターンシップ中の、

AYINA東北支部長土屋みなみです

 

前々回から、私の原点回帰ともいえる内容をお伝えしています。

ケニアに来たら行ってみたかった、

キベラスラムとマゴソスクールのお話。

 

ケニアに30年近く住んでいらっしゃる早川千晶さん(以下千晶さん)が

主宰するスタディーツアーに参加させていただきましたので、

おすそ分けしますね。

まだの方は前々回と前回を先にご覧ください!

 

キベラスラム&マゴソスクールツアーに参加①

キベラスラム&マゴソスクールツアーに参加②

 

家庭訪問1:ロイスおばあちゃんの家

ご飯を終えた後まず向かったのはロイスおばあちゃんの家。

ここに住んで40年。

お母さんの生活を助けたくて、

出稼ぎのためにここに来たのが始まりだそうです

3人の孫は皆マゴソスクールに通っていますが、

知らない人が「ちょっと預かってて」

と子供を置いていったきりどこかにいってしまったため、

今は4人の子供の面倒を見ているんだとか。

家には物が多かったです。

 

例えば青空教会の集まりで使う

結構な数の椅子の置く場所を提供しています。

ただでさえ狭くて、夜には床で人が寝るくらいなのに。

断れない性格なのかしら…笑

 

実は蓄膿症とエイズ持ちとのことですが、

鼻声な以外はマシンガントークなせいもあって元気に感じられました。

以下、私たちからの質問と

ロイスおばあちゃんの答えの一部をご紹介しますね。

 

「」はロイスおばあちゃんの答えを、『』は土屋の心の声を表します。

 

Q:今したいことは何ですか?

A:「今年は雨が降らないからか今野菜の値段が上がっててね、利益が前より出ないのよ~だから魚を売ろうかとも思ったんだけれど、これも難しくて今は野菜に戻ってるわ~」

『答えになってないじゃん笑と思いましたが、要約するとお金を稼ぐことを考えているようですね』

 

Q:最近一番笑ったことは?

A:「今日みたいにお客さんが来てくれると、楽しくて笑っちゃうわね。怒ることはなくて、腹立っても忘れちゃうのよ。病気になってる暇ないわ~」

『充分病気だけど明るい!』

 

Q:キベラスラムに住むのは好きですか?

A:「好きだけど問題はあるわよ。まず治安が悪いわね、特に夜。停電したら尚更危ないの。それから、電気が復活したときに電線から吹く火で火事が起こるのも危ない。でも、ここはいいところよ。どこのスラムよりも物価が安いから、生活し易いしね」

『スラムでも物価の違いがあるとは知らなかった…』

 

Q:一番大事なものはなんですか?

A:「子供たちが学校にいくことね。生活が大変だからこそ学校に行ってほしいわ」

『この質問は即答か!そして素敵すぎるコメント!』

 

最後にみんなで記念撮影!お邪魔しました…

家庭訪問2:ママニーラの家

次は32歳のママニーラのお家へ。

私と歳が近い…衝撃…。

ニーラのママだからママニーラと呼ばれています。

 

日本でも「●●ちゃんのママ」ということがありますよね?

似てる!ここに住んで16年だそうです。

彼女には4人の子供がいるのですが、

旦那さんが「地元の母親のところに行ってくる」といったきり、

数ヶ月帰ってこないんだとか…。

 

旦那さんは日雇&ママニーラは野菜売りのため収入が低いそうで、

行ったはいいものの旅費が稼げず帰ってこられないのかもしれません。

詳しいことは分かりませんが…。

 

ママニーラの長女ニーラちゃんは今高校2年生ですが、

正直二人の収入では学費の支払いが厳しく、

滞納しているのが現状とのこと。

 

ママニーラ自身は小学校までで学歴が終わっていますが、

娘にはなんとか学校に行かせたくて奮闘しているのだそうです。

 

やはり、親にとっては子供の未来が自分の夢のようなものなでしょうか…。

 

ただ、地域によってお母さんたち自身が小学校で終わっていることから

娘が学校に行く意義を見出せず子供も小学校で終わる、

あるいは小学校にすらいけないという状況もあるので、

ママニーラはすごいなと思いました。

 

ちなみに次男はマゴソスクールの学生!

この日は学校がお休みで、

次男が三男の子守を手伝っていました……

ここでも私たちからの質問とママニーラからの答えの一部をご紹介します。

 

「」はママニーラの答えを、『』は土屋の心の声を表します。

 

Q:キベラスラムの好きなところはどこですか?

A:「元々は旦那のおかげでここに来たんだけど苦笑」

『苦笑』

「でも、キベラはやっぱり好きよ。ここは物価が安いから。一日100Kshで過ごせるわ。(他のスラムの)カンゴワレだと周りが住宅街でその分スラムでの生活費も高くなるけれど、ここはまだそれがないのがいいわ」

『ロイスおばあちゃんも他のスラムと比較してたな』

 

Q:夢はなんですか?

A:「人生変わってほしいと思う。私でも旦那でもいいから仕事が欲しいわね。あなたたちにはあなたたちの人生が、私には私の人生があるから、お互い状況が違っても思うことはないわ」

『雇用か…アフリカで雇用創出を目指す日本人の方々が多いような気がするのも納得だ』

 

Q:日本人に知ってほしいことはありますか?

A:「暮らしは確かに大変だけれど、神様がいるってことを信じているし貴方たちも信じて欲しい。頑張っていれば神様はきっとみてくださっているはず。あなたたちも私たちのために祈ってください」

『厚い信仰心……』

彼の将来の夢はパイロットだそうです!!!

 

ママニーラはロイスおばあちゃんよりも

憂いを帯びている雰囲気でしたが、

それでも子供のために

なんとかしようという気持ちの強さには似ているものを感じました。

 

病院見学

ツアーの最後はキベラスラム内にある病院見学。

もともとは軍の看護師だった

フリーダさんという方によって設立されました。

彼女はその成り立ちをこう振り返ります

「昔通勤でここ(キベラスラム)の前を通っていて、
これだけ多くの人がいるのなら病院を建てれば
お金がたくさん入ってくるだろうと思っていたんです。
その時はここの状況を知らなくて、
お金のことを考えていました。」

軍にいた頃は様々な理由で昇進ができず、

やりがいを感じられなくなっていたフリーダさん。

 

今となっては伸びた定年ですが当時は若かったらしく、

定年後にも独立して生計を立てたいと、

この病院を建てました。

 

実は医師はおらず、看護師さんと、

看護師さんと医師の間の立場の方とで

出来る範囲で診察や他の病院への紹介をおこなっています。

 

ただ、例えば学校に行けなかった人は文字が書けないことから、

紹介先の病院で書かなければいけないフォームが記入出来ないため、

キベラスラムの人たちにとってはここから出ること自体

ハードルが高く感じられるのだそうです。

教育の重要性を痛感させられるエピソード…。

 

話をフリーダさんに戻しましょう。

正直始めはお金目当てでこの地に来てから30年。

「設立してよかったですか?」という私たちからの問いに

「ええ、良かったです。お金はないけれど、たくさんの人々に感謝していただいて、豊かな人生です」との答えが返ってきました。

もう、なんといっていいのか分からない…

フリーダさんと 彼女の手にあるのは、軍で働いていた時の写真

実はこの病院見学の後、

ちょっと携帯に気を取られている隙に

みなさんとはぐれてしまいました。

 

スラムは入り組んでいるし、

今回はついていきながら&みなさんとお話ししながらだったので

来る道をしっかり覚えていなかったのです。

 

油断しているからこうなるんですね…反省…。

迷ったとき「うわ…終わった…」と正直思いました。

 

でも、子供や近所の人が

「あっちだよ」

「仲間探してる?ここの道まっすぐ行って~」

と親切に教えてくれたんです。

 

こういう時は言葉が分からなくても通じ合えるから不思議!

お世話になってばかり…本当にありがたい!

 

アフリカの魅力の一つ それは強さなのかも

彼らは幸せなのか?という疑問が頭をよぎりましたが、

幸せだというのは違う気がするし、

かといって不幸せなようにも見えませんでした。

 

幸せは自分の心が決めるものだと思うので、

そういう意味でも私にはキベラスラムに住むみなさんが

幸せなのかどうか分かりません。

 

ただ一つ言えることは、

彼らは笑顔で希望や夢を持ちながら

日々を懸命に強く生き抜いているということ。

 

ロイスおばあさんやママニーラが、

子供たちの将来という

希望や夢に向かって懸命に暮らしていたように…。

 

ここにいる人たちだけでなく、

ケニアにいる方々の多くがそういったマインドな気がします。

 

千晶さんはおっしゃっていました

「ケニアの人は、困難な状況であればあるほど頑張る」

また、友達も

「困難な時こそ楽しいよ。僕の人生で最も素晴らしかったのは、破産したときだったんだ」

と。

 

インターン中

「私は何故こんなにアフリカに惹かれるんだろう。実はここでなくても良いのでは」

と悩んだこともありましたが、

ケニアの方々の強さに触れて、

これに惹かれているのかもしれないと感じました。

 

心身ともに弱っていた2018年度でしたが、

こちらに来てから自分なりに少し強くなれたような気がして、

ケニアの大地に本当に感謝しています。

 

私がキベラスラムを始めとするケニアの方々に

ご恩返し出来ることなんてほとんどないと思いますが、

この魅力が少しでも多くの方々に届くよう、

自分のしたいことを楽しくやっていくしかないかな…

結局いつもこの結論になるんですよね笑

 

今回のツアーは本当に感動しっぱなしで、

集合場所での千晶さんの解説の時点で泣きそうでしたし、

その後も何度もお話し中泣きそうになりました。

今回のブログが長くなって遅くなってしまったのも、

この感情を整理するのに時間がかかったからでした…。

子供たちの笑顔は宝物ですね…!

アフリカの魅力を体感してみたい方は是非、

弊団体のアフリカホームステイをご検討ください♪

 

 

まだケニアでの開催はないですが、

他の国々でもきっと何かを感じられるはずです!

また、今回縁あって一日ご一緒した

世界一周中のはるかさんも

この一日をブログに書いていらっしゃいますのでご覧になってください!

 

千晶さん(見切れた写真しかなくて申し訳ない…)、

ダン校長先生、ご一緒できた4人のみなさん、

そしてキベラスラムとマゴソスクールの皆さま、

本当にありがとうございました♪

 

それでは、Tutaonana(トゥタオナナ:また会いましょう)

 

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