AYINA JAPANの活動 アフリカホームステイ ベナン 現地レポート

国際協力に関心がある大学生の初アフリカスタディツアー 【後編】

こんにちは!

2019年8月17日から31日までベナンでホームステイとスタディツアーに参加していた大学2年生の越川と申します。

小学生の時から国際協力に関心があり、自分の関心を深めていった結果、大学では国際学部の平和研究コースで中東の平和についてとアラビア語を学んでいます。

今回は大まかに

①ベナンのスタディツアーに参加を決めた理由

②ホームステイでの生活

③印象に残った観光地3選

④スタディツアーの内容

⑤今回のスタディツアーを通じて感じたこと

について紹介しようと思います!

前編は①~③、後編で④⑤のスタディツアーについて紹介します!

 

全編はこちら

 

 

④スタディツアーの内容

 スタディツアーは日本人参加者と英語が話せるベナンの若い人たちで体験や色々な場所に訪問をして、交流をしながら学ぶツアーです!スタディツアーは2泊3日で行われました。具体的な日程は

1日目:ダンスと音楽体験、交流会

2日目:現地スタートアップ訪問、NGO訪問

3日目:JICAボランティア訪問(助産師)、孤児院訪問

です。1日目から詳しく紹介します!

1日目 ダンスと音楽体験

 先生がホテルまでバイクで楽器を運んで来てくれて、伝統的なダンスと音楽体験をしました。ダンスは体の使い方が分からず難しかったですが、ベナン人参加者もノリノリで盛り上がりました!

 音楽体験では、私は吹奏楽部だったこともあり楽器が好きなので、アフリカの伝統的な打楽器、ジャンベが気に入りました!最後には日本人参加者だけで演奏が成り立って、良い思い出になりました。

 

 

2日目 交流会

 これはスタディツアーの前にベナン人参加者と初めて会った日に行った交流会が盛り上がりすぎて終わらなかったので、1日目の夜に続きを行いました。全員がそれぞれの国の自分が伝えたいことをプレゼンする、という内容で、私は日本の歴史について簡単なプレゼンをしました。ベナン人参加者はベナンの宗教や政治、結婚についてプレゼンをしてくれて、日本の本に書いてあることと現実のギャップを知ることや、主に政治とジェンダーについて熱く議論を交わすことができました。他にもベナンでは原爆についてあまり詳しく学校で教えられないと知り、「はだしのゲン」の動画を見てもらって日本の悲しい過去についても知ってもらうきっかけになりました。お互いの国について知る良い機会になりました!

 

2日目 現地スタートアップ訪問

 2日目は最初にお菓子の製造と販売を行っているスタートアップに訪問しました。双子で経営しているそうですが、元は大学生の時に生活費を賄うためにお菓子を作ってクラスメイトに売っていたことがきっかけで、大学を卒業してからスーパーなどに売り込みを始め本格化したそうです。商品を真似されるなど困難に直面しても、パッケージを手に取ってもらいやすいデザインにしたり、食べやすさや味の種類の数を改善したり、経費運用を見直すなどの工夫をして乗り越えてきたそうです。私も大学生として、生活費のために自分でビジネスをするという発想と行動力に力強さを感じました。

 お菓子の実物をその場で作ってもらい、出来立ても食べることができました!お土産にしやすいパッケージと味で、たくさん日本に持って帰りました!

 

2日目 NGO訪問

 この日は、ベナン人参加者の1人が運営している教育系NGOにも訪問しました。NGOの活動内容は、貧しさや体罰が原因で学校に行けなかったり、学力がクラスに追いつけていけなかったりする子供達に公用語であるフランス語の読み書きを教えることです。子供たちは普段は現地語を使うのでフランス語のみで行われる授業にはなかなかついていけません。小学校高学年や中学生になっても自分の名前を書けない子もいるそうです。

 その地域は合法の土地に住めない貧しい人たちが集まるスラムのような場所だったのですが、そのNGOを運営している参加者の方もそこの出身だそうです。彼自身も経済的理由で中学校を中退せざるを得なかった経験がありましたが、その後ビジネスをしてお金をためて復学して大学まで行き、英語の教師になってその地域を出ています。彼はその成功があるから、子どもたちにも教育の大切さを教えたいと言っていました。こうした国際問題を自分の目で見て、現地の人の努力を知り、自分に何ができるのかを現実を見ながら考えることができるのはスタディツアーだからこその体験だと思います。

 

 

3日目 JICAボランティア訪問(助産師)

 最終日はまず、青年海外協力隊として保健センターで活動をしている日本人の方を訪問しました。その方の活動内容は、保健センターで予防接種、身体測定、家庭訪問、お母さん教室などだそうです。他にも、毎日身体測定で未熟な子が見つかるため、その子の家に家庭訪問もするそうです。私達はその家庭訪問に同行させていただきました。その家では以前、赤ちゃんが生後半年でも体重が生後直後と変わらず亡くなってしまったそうです。今回はその双子のもう1人の身体測定を行いました。

 こういった活動はこの方が始めたもので、他にも作業の効率化やお母さんに絵で赤ちゃんの育て方を教えるカードを作るなど工夫をされていました。しかし今こういう活動を行うことができているからといって彼女の人気が終わった後も続けてくれるかは分からないそうです。青年海外協力隊にも興味があるので、実際の活動に同行させていただいたりたくさん質問できたりと、良い機会になりました!

 

3日目 孤児院訪問

 最後は、SOSという国際NGOが運営している孤児院に訪問しました。この孤児院では、敷地内に11の家があり、各家10人以上の子どもたちをお母さん1人が育てているらしいです。お母さんになるための試験や訓練があるらしく、この孤児院出身のお母さんもいました。想像していた孤児院の仕組みと違い驚きました!普通の孤児院では2年くらいしか保護しないそうですが、この孤児院では職を手にするまで保護するらしいです。職業訓練を兼ねて芸術や工学的なことも教えるそうです。私達はまずこういった孤児院についての説明やスポンサーについてなど私たちの質問にも答えてもらい、敷地内の見学をしました。敷地内は公園みたいに遊具や遊ぶスペースがあり、元気に遊んでいました!

 

⑤今回のスタディツアーを通じて感じたこと

 今回のスタディツアーでは、ボランティアのようなことはしていません。「アフリカに行く」と言うと、大体「ボランティア?」と聞かれるのでボランティアをしないことに引け目みたいなものを少し感じることもありました。今振り返ると、やっぱり私が何か与えたものは何もなくて、家族や現地コーディネーターの方々の優しさや温かさにたくさん触れて、色んな場所に連れて行ってくれて、色んなものを見せてくれて、与えてもらったものばかりです。

それでも、ホームステイをすることで現地の生活をしながら、当初の目的であった「本物のアフリカをたくさん見たい!」というのを達成させて、スタディツアーでもベナン人日本人両方と語りつくして、少し勇気を出した初めてのアフリカとして大満足でした。このスタディツアーに参加して良かったと心の底から思っています。国際協力に関心がある大学生として、今回体験したこともふまえて、じっくり考えてたくさん勉強して、少しずつ自分のペースで将来を切り開いていこうと思います。今回このような最高のスタディツアーを作ってくださった内藤さん、現地コーディネーターのクラリスとダニエルとルイ、そして今回出会った日本人参加者とベナン人参加者のみんな、本当にありがとうございました。

 

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