みなさんこんにちは!まゆです。実は今回が、私にとって初めての在日アフリカンインタビュー企画となります!よろしくお願いします!
この企画では、日本に16,000人いるといわれている在日アフリカンの方にフォーカスを当て、その方の魅力、出身国のリアルなお話、日本に住んでみて実際の感想などを教えていただきます。
今回のゲストは、モザンビーク出身のムハムドさんです。
ムハムドさんの幼少期から現在、そして将来やりたいことを中心にインタビューさせていただきました。なかなか濃い歴史(?)の持ち主です。では、いきましょう!
Muhamud Antonio Matsinhe(ムハムド アントニオ マツィーン)/アフリカ中部モザンビークの首都マプト出身で、昨年9月にJICAアベイニシアチブの学生として来日。現在は関西学院大学の修士課程で、マーケティングについて学んでいる。
幼少期 ~先生になりたいかも~
AYINAまゆ
今日はよろしくお願いします!早速ですが、ムハムドさんはどのような家庭で育ったのですか?
門限とか勉強に対して厳しかったです。毎日学校で習ったことを、おじさんに報告していました!
ムハムドさん
AYINAまゆ
あとは、家はそんなにお金持ちではなかったけど、学校に行けて、一緒に遊ぶ友達がいたので、毎日楽しかったです。
ムハムドさん
AYINAまゆ
カードゲームやサッカー、お絵描きなどをしていました。あとは、授業中に行われるミニゲームみたいなものも楽しかったです。誰が一番早く文章を読めるのか、とかね。
ムハムドさん
AYINAまゆ
ムハムドさん
AYINAまゆ
そうでしたか!ところで、小さい頃の夢とかって覚えてます?
ムハムドさん
AYINAまゆ
先生って、僕たちが一番最初に関わる職業じゃないですか。毎日学校に行く中で、影響を受けました。
ムハムドさん
大学時代 ~目指せジャーナリスト!
AYINAまゆ
ムハムドさんは日本に来る前に、現地の大学に進学されていましたか?
はい。首都マプトの大学に行ってました。その頃は言語学を学んでいました。主に英語とポルトガル語です。
ムハムドさん
AYINAまゆ
小説をたくさん読むうちに書くことが好きになり、ジャーナリストになりたいと思ったんですよね。でも、当時はジャーナリズムはまだ新しい分野だったので、それに近いと思った言語学を専攻しました。
ムハムドさん
AYINAまゆ
実際にジャーナリストとして働き、インタビューをして記事を書いてました!
ムハムドさん
AYINAまゆ
自分の好きなことを仕事にできたのですね!素敵です!
記者時代 ~なんか石油・ガスが見つかったらしいよ!「じゃあそっち行く!」〜
AYINAまゆ
ムハムドさん
AYINAまゆ
え!念願のジャーナリストはやめてしまったのですか?
ムハムドさん
AYINAまゆ
ジャーナリストとして様々な人に取材を進めているうちに、石油・ガス産業がきていることを知ったんです。ちょうど産業自体が盛んになっていた時期であったこともあって、なにかしらこの産業に関わりたい!と思ったからです。
でも、ジャーナリストの経験が0になったわけではないですよ。モザンビークのガスについての記事を発信したり、会社とメディアをつなげる役割をしたりしました。むしろ、大学で学んだことやジャーナリスト時代に得たことは大いに生かされました!
ムハムドさん
AYINAまゆ
なるほどな~。経験は無駄にならないということですね~。(しみじみ)
日本留学時代 〜石油産業の研究をしたい〜
AYINAまゆ
そうですね~、奨学金の面では他の国へ行くチャンスもあったのですが、前の会社が、日本の会社と関わりがあったからですかね。あと、身の回りの人で日本に留学に行く人が少なかったので、じゃあ行ってみようとなりました!
ムハムドさん
AYINAまゆ
日本を選んでくれてありがとうございます!(一同合掌)
そして、現在はマーケティングを学んでいるとのことでしたが、どんな研究をされてるんですか?(「What are you researching right now?」と質問しました)
ムハムドさん
ユーモアのあるムハムドさん
AYINAまゆ
right nowが文字通りとらえられてしまった!!(爆笑)
まだ修士1年なので、本当に研究はしていません(笑)。でも、近いうちに始まりますね。
ムハムドさん
AYINAまゆ
石油産業が、顧客・従業員・投資家・政府等の利害関係者に対して、どのような価値を提供できるのかを研究したいです。また、日本国内にある産業の価値が、関わっている人に対してどのように共有されているかも分析したいです。
ムハムドさん
AYINAまゆ
専攻が違う自分にとっては難しい...けど、ムハムドさんが真剣に考えているのがよく伝わりました。
将来の夢 〜母国で日本とコラボできる会社の起業〜
AYINAまゆ
大学院修了後はモザンビークに帰って仕事をしたいとのことでしたが具体的には?
前職の通信応用部門(Communicaiton Apply Department)に戻りたいです。その他にも、文化や食品などを扱う個人的なビジネスもしたいですね~。日本とコラボできる会社を作りたいなとも思ってます!
ムハムドさん
AYINAまゆ
良いですね!日本とモザンビークはどのようにコラボできると考えてますか?
方法はたくさんあると思いますが、ひとつとして
貿易部門だと思います。
モザンビークの天然ガスが2024年にも日本に輸出されることになってますし、ほかにもモザンビークで豊富な魚介類などがあります。両国の輸出入が増加すればよいですね!
そのために、日本市場の開拓について等まだまだ学ばなければならないこともあるので頑張ります!
ムハムドさん
AYINAまゆ
応援しています!私たちとのコラボも続けましょうね!
ムハムドさん
母国モザンビークの魅力は服と食
AYINAまゆ
ムハムドさんの人生について語りすぎて、おまけコーナーみたいになってしまいましたが、母国モザンビークについても紹介してもらいましょう!
モザンビークには11の州があり、縦断するには3,4日かかります。公用語はポルトガル語ですが、22以上の現地語が存在します。
ムハムドさん
AYINAまゆ
ちなみにムハムッドさんは現地語のうちどれくらいわかるのですか?(アフリカンへ聞かずにはいられない)
ムハムドさん
AYINAまゆ
すごいですね~、それに加えてポルトガル語と英語が話せるなんて...うらやましい!次に、モザンビークの魅力をいくつかお願いします!
まず一つ目に服ですね。Capulana(カプラナ)と呼ばれている、鮮やかさが特徴のアフリカ布です。昔は、女性たちが頭や腰にまくなどして使っていたのですが、最近ではワンピースやTシャツ、ズボン等洋服に使われ、人気を集めています!ヨーロッパにも多く輸出されているんですよ!
ムハムドさん
https://www.conexaolusofona.org/as-capulanas-mais-bonitas-do-mundo/より
AYINAまゆ
うわ!まって!ほしすぎる!!!!!一刻も早く現地に買いに行きたいです(泣)
ぜひぜひ行ってください(笑)
あとは食事ですね。日本人へのおすすめはMatapa(マタパ)です。
ムハムドさん
https://worldfood.guide/dish/matapa/ より
AYINAまゆ
ほうほう...(調べてみると)なんだこれー!?めっちゃ緑!
つぶしたキャッサバの葉とガーリックやオニオン、ココナッツミルクからできたモザンビーク料理の一つです。魚介類やNshima(シマ:トウモロコシ粉を練ってつくったもの)と一緒に食べてもおいしいですよ!
ムハムドさん
AYINAまゆ
見た目はグリーンカレーみたいですが、辛くはないみたい。どんな味がするのか気になります!!!
編集後記
いかがでしたでしょうか?おすすめの日本食は何?と聞かれ、「もずく」と答えたことに若干後悔している筆者ですが、個人的には大学で言語学を学んでジャーナリストになった後、石油会社に転職したところが面白いなと思いました。
普段、大学でこれを学んだら、特定の仕事につかなければいけない・つけないと考えがちでしたが、実際に体験談を聞くことでそんなことはないんだなと改めて感じました。一生に一つの仕事という時代も変わってきていますしね!みなさんも楽しんでいただけていたら、嬉しいです!
《取材=まゆ、記事=まゆ、撮影=きゃろってぃ、みなみ》
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