インタビュー 在日アフリカンインタビュー

来日20年!?福岡から母国を支援するウガンダ出身 リヴィングストーンさん

こんにちは!在日アフリカンの方にインタビューを行うこちらの企画!

今回のゲストはウガンダ共和国出身のチェユネ・リヴィングストーンさんです!

日本在住歴の長いリヴィングストーンさん。来日までの経歴や来日後のキャリア、福岡を拠点に活動するFUUFA(福岡ウガンダ友好協会)の会長としての活動など、幅広くお話をお伺いしました。

<プロフィール>チェユネ・リヴィグストーン(Kyeyune Livingstone):ウガンダ出身、福岡在住。2009年に福岡を拠点とするFUUFA(福岡ウガンダ友好協会)を設立し、会長を務める。英会話教室Stone English Academyの学園長兼講師。趣味は音楽鑑賞、楽器演奏(ドラム、和太鼓、ギター)、言語を学ぶこと(英語、フランス語、スワヒリ語、ガンダ語、日本語)等多彩。

 

来日前:環境科学専攻から教育関連のNGOへ

AYINAひでき
まずは、日本にいらっしゃる前の経歴についてお伺いします。ウガンダの大学での専攻と、その専攻を選んだきっかけを教えてください
専攻は、環境科学です。高校生の時に、環境や地球温暖化などの問題に興味を持ちました。「ウガンダは自然に恵まれた国だけれど、気候変動や環境悪化が大きな脅威になっている」…この問題を解決できる一員になりたいと思い選びました。
リヴィングストーンさん

インタビュー開始直後から明るく話してくださるリヴィングストーンさん

AYINAひでき
なるほど。大学卒業後は何をしていたんですか?
NGOでコーディネーターとして活動をしていました。困っている人・子供たちのサポートや、小中学校の先生のサポート、道徳教育の推進をおこないました。
リヴィングストーンさん
AYINAひでき
へえ~!民間企業ではなく、NGOを選んだ理由を教えてください。
卒業後、仕事を探したり、起業したり、いろんな選択肢があると思いながらいろいろと考えている中、慈善団体とその活動についての本を読む機会がありました。そこでインターナショナルレリーフフレンドシップファンデーションという団体を知ったときに、やってみたいなと思ったんです。
リヴィングストーンさん

IRFF – International Relief Friendship Foundation
自然災害で被害を受けた方々へ、寄付金の贈呈やボランティア等をおこなう団体。1976年設立。

小さいころ家で鶏を飼っていて、その卵を学校の先生にお裾分けするのが好きでした。頑固な性格で先生とトラブルに巻き込まれた兄を助けたのも覚えており、親切過ぎて私が怒られることもありました。こういったことが、今の活動にも関係しているのかもしれません。
リヴィングストーンさん

結婚、そして日本へ~あのパンでカルチャーショック?!

AYINAひでき
リヴィングストーンさんが初来日したのはいつですか?
1992年です。観光できました~。
リヴィングストーンさん
AYINAひでき
そうでしたか。その後ご結婚されて日本に住むことになったんですね?
そうです!2000年に日本に来ました
リヴィングストーンさん
AYINAひでき
日本についての興味はもともとありましたか?
ないですねぇ(笑)
リヴィングストーンさん

(一同爆笑)

日本でのカルチャーショックを話している時。楽しいエピソード満載でした!

AYINAひでき
日本での最初のお仕事は何でしたか?大学で学んだ、環境に関わることですか?
日本語が話せなかったのでなかなか難しくて。3年ほど運送会社で働いて、そのあと東京から福岡に引っ越して、英語を教えていました。

STONE ENGLISH ACADEMY | 福岡県の春日市・博多区・那珂川町・大木町・下大利で活動している 英会話教室

ここでの授業料の10%が、後出の井戸寄贈事業などに活用されています。

リヴィングストーンさん
AYINAひでき
そうでしたか。日本でカルチャーショックを受けた経験はありますか?
あった!もうびっくりしたことがあって!日本には甘い食べ物がありますよね。ウガンダはしょっぱい味の食べ物がメジャーだからびっくりしたなあ。
リヴィングストーンさん
AYINAひでき
たとえば?
あんぱん!初めて食べたあと、ショックでしばらく食欲がなくなりました!あとはわさびかな!でも、健康的なので日本食は好きです
リヴィングストーンさん

福岡ウガンダ友好協会での井戸寄贈事業について

AYINAまりこ
FUUFA(福岡ウガンダ友好協会)での活動について教えてください。井戸寄贈事業をおこなっているそうですが、ウガンダでの水へのアクセス状況についてお聞かせいただけますか?
はい。日本にはきれいな水が豊富にありますよね。でもウガンダでは、井戸がない地域では水をくむのは子供や女性の仕事なんです。

遠くまで水を汲みにいかなくちゃいけないから学校にいけない子供がいますし、女性の場合は、長時間、水汲みの為に外出していると「どこに行ってたんだ!」と家庭内での問題になることもあります。

清潔な水が手に入らないと命に関わる問題にもなりますよね。清潔な水が手に入る環境を整えるだけで、生活環境は大きく変わります。

リヴィングストーンさん
AYINAまりこ
そっか。それで井戸の寄贈に至ったんですね。
そうです。日本で英会話を教えている時に生徒さんと話していて、このアイディアが生まれました。

井戸がない地域をウガンダにいる関係者に探してもらって、水が引けるか調べて…井戸は1か月ほどで完成し、寄贈後は現地で管理してもらっています。

リヴィングストーンさん
AYINAまりこ
生徒さんたちとこの活動の関係は、今でも続いているんですか?
はい!毎年ウガンダへのスタディツアーを開催し、生徒さんはもちろん興味のある方であれば生徒さんでなくても、以前に井戸が建設された地域を訪問しています。日本と違う生活の仕方を実際に見たことで、生徒さんたちに良い影響があったようです。
リヴィングストーンさん

今後のビジョンについて~職業訓練校の創設!

AYINAまりこ
最後に、今後ウガンダで成し遂げたい目標についてお聞きしたいです!
はい。ウガンダでは、中学や高校を卒業した後、就職先を見つけられない若者が多くて、仕事を見つけるために地方から都市へ移り住むような流れができています。

数々のプロジェクトを成功させた後、井戸を寄贈したある地域の方からこの現状を聞いて、何かできることはないかと考えました。そこで自分が関わっている他のウガンダを支援している団体で職業訓練校を創設することにしたんです。

若い人たちに、首都に行かなくても、地元で仕事を創って収入を得たり、自身や家族の生活を支えたりするためのスキルを身につけてもらいたいと思っています。

職業訓練校が地方にできることで彼らは、生まれ育った町で、農業、コンピュータ、機械、スポーツなどの様々な技術を学ぶことが出来ます。

僕が考えていることは簡単なことではないけど、どんなことであってもこれだ!という目標を決めて、人に伝えて、実行に移す。そうすればかならず扉は開けるし、目標は達成できると思います。だから、今はこのプロジェクトの達成に向かって日々動いているところです。

リヴィングストーンさん

ウガンダでのプロジェクトについて熱く語るリヴィングストンさん

AYINAまりこ
井戸の寄贈は「今」できることで、学校の設立は「未来」に向けての活動なんですね。元気のでるメッセージ、ありがとうございました!

 

取材後記

リヴィングストーンさんのインタビュー、いかがでしたか?クイズやジョークを交えながら、とっても楽しくお話しいただきました。

私はこのインタビューを通じて、言葉の節々から感じられたリヴィングストーンさんのぐっと前に進む力、未来を自分で切り開いていこうとする姿勢が、とても印象に残ったと同時に、リヴィングストーンさんの大きな魅力だなあと感じました。

この記事を読んでくださっている皆さんの日常生活のヒントになるような考え方かもしれません。

なお、リヴィングストーンさんが会長を務めるNPO法人福岡ウガンダ協会(FUUFA)は現在、井戸寄贈の為のクラウドファンディングを実施しています。プロジェクトへの思いやウガンダの現状についても説明されているので、こちらも是非チェックしてみてくださいね!

NPO法人福岡ウガンダ協会(FUUFA)

【井戸建設】ウガンダの人々に清潔な水を届けたい!

はじめに 私たちNPO法人福岡ウガンダ友好協会(以下、FUUFA)は日本と東アフリカ・ウガンダの友好関係を促進し、絶え間ない発展を続けることを目的とした団体です。 毎年綺麗な水にアクセスできないウガンダの人々のために井戸を建設しておりますが、今年はCOVID-19の影響で寄付が集まっておらずクラウドファンディングに挑戦させていただくこととなりました。 NPO Fukuoka-Uganda Friendship Association (FUUFA) is an organization aiming at boosting friendship and seeking for the continuous development between Japan and Uganda. We donate wells to Ugandans every year who cannot have access to safe water. However due to Covid-19, we have been struggling with raising funds and we are determined to try crowdfunding this year.

《取材=ひでき, まりこ, 記事=なおこ, 撮影=まりこ》

 

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